イスラエル、外交関係のないアラブ諸国にも接触を要望
2007年04月20日付 Al-Nahar 紙

■ アラブ連盟がイスラエルとの連絡を委任した作業グループについて、イスラエルが外交関係のないアラブ諸国を含めるよう要請

2007年04月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【本紙、AFP】

 イスラエルのツィビ・リブニ外相は昨日アラブ連盟に対し、アラブ和平提案に関する対話の輪を拡大することによって「柔軟性を示す」ように促した。リブニ外相は、アラブ連盟がイスラエルとの連絡を委任した作業グループに、イスラエルと外交関係を結んでいるエジプトとヨルダンの二カ国しか含まれていないことについて不満を表明した。

 リブニ外相は、エルサレムでアメリカのロバート・ゲーツ国防長官と会談した直後の声明で、「イスラエルが外交関係を結んでいないアラブ諸国はこのプロセスに最初から参加することもできたが、これらの諸国の側から条件を付けてきた」と述べ、「イスラエルが実施した積極的な措置の効果を高める」ために、アラブ連盟が「柔軟性を示す」よう要請した。また、将来のパレスチナ国家に関するいかなる対話においても治安上の諸問題が最優先事項となると説明し、「将来のパレスチナ国家がテロ国家へと移行しないことを確認しなければならない」と述べた。さらに、パレスチナの活動家らがエジプトとガザ地区の間で武器密輸行為を行っていると述べ、この行為が「他の諸々の問題に関して将来的に何らかの解決が実現される可能性に影を投げかけている」と警告した。

■ ヨルダン国王

 アンマンではヨルダンのアブドゥッラー2世国王が、イスラエルのクネセト[※国会に相当]のダリヤ・イツィク議長を迎えた際、イスラエルが歴史的な「和平のチャンスを逃す」ことのないよう促した。また、イスラエルとパレスチナ当局に対しては、アラブの全体的な動きを成功させるために信頼関係を構築する措置を急ぐよう要請した。アブドゥッラー2世国王はアラブ和平提案について、「中東の和平を実現し、アラブとイスラエルの何十年にも及ぶ長い紛争を終わらせ、この地域の人々にとってより良い未来を築くための歴史的チャンス」であるとの見解を述べた。

 対談はラニヤ・アル=アブドゥッラー王妃も出席した昼食会を挟んで行われた。この対談を通じてアブドゥッラー2世国王は、アラブ和平提案によって「アラブ諸国が和平に積極的に関与する姿勢であり、和平を真に望んでいることが確認された」と強調し、イスラエルに対しては「(アラブ和平提案を)パレスチナ人との交渉を開始し、アラブ・イスラエル紛争の様々な側面の解決を見出す基礎として受け入れる」よう要請した。

 イツィク議長は、外交委員会および治安委員会に属する9人の議員から成る使節団を率いてアンマンに到着した。ヨルダンとイスラエルは1994年から和平協定を結んでいるが、これはここ数年で初めてとなる公式かつ大規模な動きである。

 この短い訪問の前日には、カイロにおいてアラブ諸国の外相らが、リヤド・サミットでの提案[※アラブ和平提案を再生する提案]をイスラエルに対して広報する任務を、エジプト、ヨルダン両政府へ委任することを決定したばかりであった。

 ある観測筋によれば、ヨルダンの指導部は元政府関係者や元外交官らに対し、リヤド・サミットのメッセージをイスラエルの国民や諸政党や議員らに伝えるための作業チームを編制するよう委任している最中であるという。

 また政府情報筋は、ヨルダンのアブドゥッラー・アル=ハティーブ外相が近くイスラエルを訪問し、停滞していた7年間を経て両国間に橋を架けるための外交活動が拡大されると予測している。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:10743 )