アフマディーネジャード大統領「若者たちの尊厳を守れ」
2007年04月28日付 Iran 紙
【政治部】イラン・イスラーム共和国大統領は、敵は数々のプロパガンダを用いて、若者達の純真さと信仰心を損ねようと画策していると表明した上で、「若者達は、彼らと政府関係者との間に不和を生じさせ、好ましからざる社会的雰囲気を作ろうとする外国人の努力に対して、警戒を怠ることなく抵抗し、それらを無力化させねばならない」と述べた。
IRNA(イラン国営通信)によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は、青年最高評議会において、若者の喜びや純真さ、信仰心を抹殺しようとする敵の陰謀を指摘した上で、「敵は、数々のプロパガンダを行い、好ましからざる社会的雰囲気を醸成することで、若者達の純真さと信仰心を損なおうと画策している。そして、少数の若者を不適切な風采で社会に送り出し、〔われわれが〕そのような少数の若者たちを取締ると、今度は敵は〔あたかも〕イランでは〔罪のない〕若者に対して〔無差別に〕取締りが行われているかのような宣伝を行い、若者達の間に落胆と失望を生じさせようとしている」と述べた。
同大統領は、イランの国民も若者もともに、イスラームと神の価値を信念・行動のいずれにおいても、自覚的かつ自由に選択してきたと述べつつ、「人間の尊厳を守ることは、政府関係者が人々、特に若者達に対処する際のもっとも重要な義務である」と語った。
アフマディーネジャード大統領は、イランの国民は世界中でもっとも聡明、純真、創造的かつ慈愛に満ちた国民であり、中でも若者たちはとりわけそうであるとした上で、「イラン国民は常に、自由意志によって、革命の道を、そしてイスラームの価値と祖国の偉大さを守るための道を歩みを続けてきた」と付け加えた。
同大統領は、歴史的にイラン国民は、進歩的な文化を大切に守ってきたとした上で、「イラン国民の様々な階層、特に婦人、とりわけ学識が有り社会的な地位を有する女性は、歴史を通じて女性の価値を確信し、自らの信念に忠実であった。そのため、彼女たちは高い意識をもってイスラーム的な服装を支持してきたし、誰もイランの女性からイスラーム的な服装を力づくで奪い取ることはできなかったのである」と述べた。
イラン・イスラーム共和国大統領は、不適切な計画と手法によって若者達の成長は阻害されてきたとの認識を示し、「責任者のもっとも重要な義務は、若者達が進歩の高みへとより速やかに昇りつめることができるよう、彼らの能力と可能性を認識し、彼らの成長を阻害する要因を除去することである」と強調した。
青年最高評議会では、1386年度〔2007年3月下旬から2008年3月中旬〕における若者達の余暇に関する政策や戦略、計画について案が提示され、検討を経て承認された。さらにこの会議では、すべての州の立案評議会が青年問題に関する会議を設けること、また州知事監督下で、関係者らによる対策本部を設置し、州が抱える青年問題を整理、その課題を解決することが定められた。この会議ではまた、《全国青年組織調整評議会》の設置案が提起され、承認された。
(後略)
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( 翻訳者:柴田愛子 )
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