春の訪れを祝う「フドレレズ」は、老いも若きも多くの人が一緒に集い楽しむ場となった。
イスタンブルでは、伝説上の春の訪れと冬の遠のきを祝う祭りが賑やかに催された。世界の各地からの観光客、トルコのロマ、そして、トルコ各地から来た人々が一緒になって歌を歌い祭典を楽しんだ。特に、外国からの観光客が和み、祭りの曲を一緒に楽しむ様子は注目された。
トルコでは春の訪れに関して各種多様な祭りがあるが、「フドレレズ」もその中の重要な祭りのひとつである。「フドレレズ」というのは、聖イリヤスと聖フズルが再会する日であるが、中央アジア、コーカサス、アナトリア、トラキヤ、バルカン半島という広い地域で季節の節目として祝われる。ネウルーズ(ノウルーズ)のお祝いとは別にアナトリアで昔から祝われてきた「フドレレズ」は、重要性を失うことなく様々な慣習の中で存在をとどめている。
イスタンブルでは、例年通りアフルカプで祭りが行われた。地元参加者のほか、この祭りが含む意味、内容の美しさに興味を持った海外からの観光客も共に祭りを謳歌した。イスタンブル市立オーケストラの奏でる曲を楽しむ様子は、春の到来をどれだけ和やかに祝えるかを示す見本のようであった。
毎年何千人もの参加者を集める伝統的なこの祭典で、今回最も注目を集めたのは、祭りに関心をもった観光客であった。多くの観光客は、祭りに参加できたことを喜び、このような祝いに強い興味を持ったことを語った。また、イスタンブルのアフルカプへ、同市の様々な地区から来た参加者で、今まで祭りに参加しなかったことを悔やんだと語った者もいた。夜遅くまで続く祭りで奏でられる太鼓の音に踊る観光客の様子も注目を引いた。
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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:10831 )