パレスチナ首相、アラブ諸国に支援金の支払いを迫る
2007年05月06日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ハニーヤ首相、アラブ諸国に当然の支払いを要求:「我々は乞食ではない。あなた方の尊厳を守っているのだ」

【ガザ:本紙アシュラフ・アル=ホウル記者】

 パレスチナのイスマーイール・ハニーヤ首相は金曜、「パレスチナ人民は玄関口に立つ乞食ではない」と、鋭い語気でパレスチナ自治政府への遅れている金銭の支払いをアラブ諸国に要求した。

 封鎖を破り、パレスチナ側に立つよう呼びかけることをこれまで常としてきたハニーヤ首相が、アラブの各国や指導層にこうした強いメッセージを送るのは初めてのことだ。それが今回、毎週の金曜礼拝でのフトゥバ(説法)の中で、パレスチナ自治政府への遅れている支援金を「パレスチナの正当な取り分として当然支払われるべき」だとして、その支払いを要求したのである。

またこのフトゥバでハニーヤ首相は、「今日、私は問いたい。アラブ諸国が支払うべきものを支払ってもなお、封鎖は続くであろうか」と述べ、「我々は乞食ではない。我々はアラブ共同体を代表してエルサレムとパレスチナを守り、共同体の尊厳を擁護しているのだ」と続けた。

一方、ハマース所属のバースィム・ナイーム青年・スポーツ相は、金曜に放映された衛星ニュースチャンネルのアル=ジャズィーラで、「ベルギー警察は私がブリュッセル空港から飛び立つのを禁じ、会議に参加するためにオランダに向かう途中で足止めされた」と語った。

 同相は搭乗していたエジプト機の機内からアル=ジャズィーラと電話インタビューを行い、ベルギー警察からの要請でブリュッセル空港から飛び立つことを禁じられ、オランダへの入国ビザを取り消す決定をオランダ法相が下したと通達されたことを明らかにした。

 同相は土曜日にロッテルダムで開催される第5回ヨーロッパ在住パレスチナ人会議に出席するため、もう一人のパレスチナ人を同行させてオランダに向かう途中だった。同相は2日前に在テルアビブのオランダ大使館から必要なビザを受け取ったと明言し、「ベルギーの警察官が飛行機に乗り込んでパスポートを押収し、その後、ビザは取り消されたと記載して返してきた」と語った。

 「パレスチナ人閣僚とその同行者はまだブリュッセルにいるのか」と訊ねられた治安責任者は、「二人はすでに出国し、シェンゲン加盟地域には戻っていない」と答えた。

 他方ハマースは、パレスチナとイスラエルの間に信頼を構築するためにアメリカが掲げた計画は、イスラエルの治安を維持するためだけのものであるとみなして拒否すると宣言、パレスチナ政府報道官は「計画は占領の問題を解決するものではなく、対症療法に過ぎない」との見解を示した。

 合衆国は先週、イスラエルとパレスチナ自治政府に対して、自治政府が治安状況を改善するプロセスを実行するのと引き換えに、イスラエルが西岸のパレスチナ人により一層の移動の自由を与えるという相互措置の実現に向けた詳細なタイムテーブルを含む計画を示していた。

 ハマースのファウズィー・バルフーム報道官は、「アメリカ政府は未だにイスラエルを守るための治安計画ばかり提案してくる」と語り、新しい計画は、これまでに提案されたテネット計画、ミシェル計画、デイトン計画の延長線上にあるとの認識を示した。

 イスラエルのハアレツ紙は金曜日、今回の相互措置を含むアメリカの実施評価書は、イスラエルとガザ地区の間にあるカルニ通行所とケレム・シャローム通行所、ならびにガザ地区とエジプトの間にあるラファハ通行所の通行量を拡大するようイスラエルに命じていると報じた。

 同様にこの評価書は、イスラエルは次の6月1日から西岸の各地に建てられている検問所の撤廃に取りかかり、7月1日までに西岸・ガザ地区間の商品トラック輸送を認める緩和措置を開始すると定めているという。

 さらに評価書ではパレスチナ治安機関とムハンマド・ダハラーン国家安全保障顧問が、タイムテーブルに規定された一連のステップの履行を求められており、ダハラーン氏は遅くとも6月21日までに、マフムード・アッバース大統領の支援を得ながら、カッサーム・ロケット弾に対抗する計画を準備しなければならない。そしてアッバース大統領は同じ期日までに、パレスチナ人武装集団がカッサーム・ロケットを発射しているガザ地区北部に、部隊の展開を命じるよう求められている。

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:10834 )