イラン外相とアメリカ国務長官、イラク国際会議に出席
2007年05月05日付 Iran 紙

【政治部】先週末シャルムッ・シェイフにおいて、50の国と国際組織・機関の高官らの出席の下、2日間の日程でイラク国際会議が開催された。同会議に外相を団長としたイラン・米両国の代表団が出席したことは、メディア・報道関係者の大きな注目の的となった。
 
 この会議に出席したイランのモッタキー外相は多くの相手と個別会談を行ったが、その一覧にはアメリカ代表団との会談は含まれていなかった。またライス国務長官は、モッタキー外相の疑問に答える用意があると事前に表明していたにもかかわらず、両国間での直接的な会談や協議は実現されなかった。にもかかわらず、モッタキー外相とライス国務長官は他国の代表者よりもスポットライトを浴び、またシャルムッ・シェイフから配信された情報や映像の中心となった。

 小さな卓上で行われた昼食会には、両者とも出席し、食事の席で交わされたとされる短い掛け言葉や社交辞令は大きな反響を呼んだ。エジプトのアフマド・アブルゲイト外相はこのことに関し、モッタキー外相とライス国務長官は国際会議の席上では政治的対立があるにもかかわらず、人間関係のマナーをわきまえた礼儀正しい人物であると評した。

 その一方で複数の報道は、モッタキー外相が、エジプト外相主催の夕食会でライス長官の隣席に座ることを受け入れず、夕食会の席上を立ったと伝えている。

 しかしより重要なのは、イラン外相がイラク首相や国連、イスラーム諸国会議機構、アラブ連盟の各事務総長、さらにイギリス、サウジアラビア、クウェートの各外相、そしてスイス大統領特使との間で行った個別会談の方である。

 イランの外相はまた、昨日のシャルムッ・シェイフでの会議において、占領とテロリズムこそイラクが抱えるすべての困難の源であるとの認識を示し、イラクにおいて占領とテロリズムという2つの現象の間で生じている悪循環を断ち切るよう求めた。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:10848 )