証言するはずがまた黙秘 -ディンク殺害指示のトゥンジェル容疑者
2007年05月10日付 Radikal 紙
アゴス新聞総編集長フラント・ディンク氏の殺害において「犯行をそそのかした人物」であるとされ、検察の起訴状で終身刑が求刑されているエルハン・トゥンジェルは、取調べで新情報を証言するためイスタンブル裁判所に連行されたが、現在供述を拒否している。
■検察官へ手紙を送った
トゥンジェル容疑者は起訴状が準備され、マスコミに報道された後、先週、拘留されていたテキルダーF型刑務所から、取調べを担当する共和国検察官セリム・ベルナ・アルタイ氏とフィクレト・セチェン氏に嘆願書を含む手紙を送り、新しい情報の証言をすると語った。トゥンジェル容疑者は、このため、証人として検察官らによる聞き取りのため、拘束されていた刑務所からベシクタシュのイスタンブル裁判所に搬送された。しばらくして同容疑者は共和国検察官アルタイ氏の部屋へ連れて行かれ、彼と面接し、そこから裁判所の取調室へ連れて行かれた。
トゥンジェル容疑者はそこでしばらく一人で置かれたのち、刑務所の車で午後2時半頃、拘束されていたテキルダーF型拘置所へ戻された。検察で、以前に書いた嘆願書の内容に反するような、いかなる証言もしないことを述べたエルハン・トゥンジェル容疑者は、面会したアルタイ検察官に、「法廷で無罪を証明する」と語ったことが明らかにされた。
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:10856 )