スーパーリーグで、チームを何週間も首位の座にすわらせ、優勝候補の筆頭に押し上げたフェネルバフチェのアルトゥール・ジーコ監督に、次々と次期監督のオファーが来始めている。
黄色と紺色がテーマカラーのフェネルバフチェがチャンピオンになったとしても、チームから離れることが確実とされるジーコ監督を、ヨーロッパ以外にも東アジアの多くのチームが引き抜きに名乗りをあげている。フェネルバフチェ・クラブの関係者らの話によると、ジーコに、ヨーロッパで、かつての栄光の日々を追い求めようとする多くのチームから、そしてアジアの裕福なチームからオファーが来ているという。
ジーコ監督に寄せられたオファーの中で最も注意を引くのは、スポルティング・リスボンからのオファーである。ジーコ監督は以前、このチームに働きかけたいと話していた。スポルティング・リスボンの他にポルトガルの他の名門チーム、ボアビスタもブラジル人監督の起用を希望している。
ポルトガルの他にスペインやフランスからも熱心なオファーが来ているジーコ監督に、ロシアやドイツ、中国、韓国からも執拗なほどのオファーが来ている。リーガ・エスパニョーラ(スペインリーグ)の下位で闘っていて、もし(二部に)落ちなかった場合、来年新たにチームの建て直しを図ろうとしているアスレチック・ビルバオは、ジーコ監督の移籍を強く望んでいることが明かされた。アスレチック・ビルバオに並んでオサスナもジーコ監督を欲しがっているチームの一つである。ドイツ国内では、二部リーグからブンデスリガ(連邦リーグ)への昇格を試みているドゥイスバーグとフレイバーグもジーコ監督の就任を希望しているチームのうちの一つだ。
フランスでは今シーズン不本意な成績だったモナコやサンテチエンヌ・チームが、来季に期待をかけるため、突破口としてジーコの招聘を考えている。ロシアの裕福なチームのうち、ロコモティブ・モスクワとスパルタック・モスクワも有名な監督をチームの指導者にしたがっているとの情報が流れた。ロコモティブがジーコに固執する理由として注目されるのは、「(ジーコがチームに入ったなら、ジーコを通して)契約金はあまり高くないが有能なブラジル人選手をより簡単に獲得できるから」という点である。
ジーコへのオファーはこれだけに留まらない。出身国の、そして東アジアの中国や韓国のいくつかのチームがジーコ監督の引き抜きに懸命であると伝えられている。
来週、ジーコ監督はガラタサライとの試合の後にアズィズ・ユルドゥルム会長と会談を行う。フェネルバフチェでの最後となるその日、(進退が)あきらかとなろう。よってジーコ監督は名前が挙がったこれらの移籍先のうちの一つを取り上げて、説明する可能性がある。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10863 )