第58代テヘラン市長が12対3の票決で確定した。同市長は、革命後就任した市長としては14代目、テヘラン市議会が選出した市長としては5代目に当たる。

　昨日、モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ（46歳）が15名のテヘラン市議会議員による投票の結果、賛成票12、棄権票3、反対票0で、首都の市長として再任された。

　ガーリーバーフは1384年シャフリーヴァル月13日〔2005年9月4日〕、テヘラン市長に選出された。前市長〔アフマディーネジャード〕が大統領になったため、大統領候補として出馬していたガーリーバーフが彼の後釜に座った格好だった。当時、マシュハド生まれのガーリーバーフにテヘラン市長への道を開いたのは、8名市議会議員であった。

　ガーリーバーフは22歳のとき、ナスル師団の司令官に選ばれ、1373年〔1994年〕には建設ジハードの事務局に出向している。1375年〔1996年〕地政学の分野で修士号を取得、その1年後革命防衛隊空軍司令官に選ばれている。同年パイロットとしての訓練を受け、エアバス機の操縦を開始、現在に至るまで続けている。

　彼はまた、教員養成（タルビーヤテ・モダッレス）大学の地政学科の博士課程に入学、1380年〔2001年〕「近代イランの地方組織創設の変遷に関する研究」と題した研究論文で博士号を取得している。彼は同年、助教授として教授会のメンバーにもなっている。

　ガーリーバーフは1379年ティール月〔200年6月〜7月〕、イスラーム共和国治安維持軍長官に抜擢され、さらに1383年〔2004年〕には、大統領の命により密輸・不正為替取引撲滅本部の本部長及び特別代理に指名されている。

　1384年〔2005年〕の大統領選の数カ月前に軍服を脱ぎ、政治の世界に身を投じたが、大統領選では運は彼に味方せず、テヘラン市長を拝命することになる。

　第3期テヘラン市議会〔現市議会〕では、ガーリーバーフは堅固な支持者らと〔反ガーリーバーフで〕決意を固めたライバルたちの両方を抱えていた。市議会議員らによる数回にわたる検討の結果、第3期市議会からはバヤーディーとハーデムの両議員が、また第2期テヘラン市議会議員を務めていたシャリーアトマダーリー前議員が、市長候補のライバルとして浮上した。

　バヤーディー及びシャリーアトマダーリーの両市長候補が市議会議員から必要な票を獲得することに失敗し、候補者リストから除外されると、〔昨日の〕テヘラン市議会の朝と午後の二回の会議を経て、ガーリーバーフはテヘラン市長の座を再び射止めることに成功した。

　新たに選出されたガーリーバーフ市長は、テヘラン市のバーザールに前向きかつ効果的に介入することで、市の経済の活性化に取り組みたいと希望を表明、さらにテヘラン社会に価値観を普及させ、風紀を乱す行為は禁じられていることを周知させることにも取り組む姿勢を示した。同市長はまた、国全体や国境を越えた地域においてテヘラン市が占める地位の向上を図ること、テヘラン市内及びその周辺における秩序保全に貢献すること、テヘラン市の財務システムや行政機構の改善と小さな市の実現に取り組むこと、その他多くの計画に言及している。神よ、ガーリーバーフ市長に力を与え給え！

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（ 翻訳者:斎藤正道 ）
（ 記事ID:10864 )