北朝鮮外務次官、イランを訪問:第一副大統領・外相と会談
2007年05月12日付 Iran 紙
【政治部】ダーヴーディー第一副大統領は、「自立した諸国家は互いに連帯しながら、経済や産業のさまざまな分野での関係を可能な限り拡大させ、ともに協力して国民の利益のために尽くすべきである」と述べた。
イラン国営通信(IRNA)の報道によると、パルヴィーズ・ダーヴーディー第一副大統領は北朝鮮の金永日(キム・ヨンイル)外相代行・外務次官との会談の中で、「イランにとって、北朝鮮との協力関係を拡大させることに、いかなる障害もない」と語った。同副大統領はさらに、「イランはさまざまな分野、特に経済やインフラ、技術サービスなどの分野における自らの貴重な成果を、北朝鮮の発展と繁栄のために提供する用意がある」と述べた。
同副大統領はまた、国際問題、特に世界の抑圧体制との闘いにおける両国の立場は近いと強調した上で、「世界の諸国民が目覚めたことによって、強圧的な列強による抑圧体制の時代は終わりを迎え、勝利は揺るぎないかたちで、自由を希求する者たち、自立した諸国民の手にもたらされた」と明言した。
北朝鮮外相代行・外務次官もまた、この会談の中で、イラン・イスラーム共和国の平和的核活動に支持を表明した上で、「核エネルギーの平和利用は、すべての国の当然の権利であり、アメリカを初めとする強圧的な列強が、進歩の道を進まんとする諸国民の邪魔をすることなど不可能である」と語った。
■ 北朝鮮外相代行、モッタキー外相と会談
他方、北朝鮮の金永日外相代行は、イランのマヌーチェフル・モッタキー外相とも会談した。モッタキー外相はこの中で、イラン・北朝鮮両国の指導者は互いの友好・協力関係の継続を望んでいる旨述べた上で、「アフマディーネジャード政権は、政治・経済・文化の分野における北朝鮮との関係拡大に関心を持っている。一部に存在する障害を取り除くことで、両国の新たな協力分野を見定め、用意する必要がある」と語った。
モッタキー外相は両国の協力関係を阻害するものとして、北朝鮮のイランに対する債務問題に言及し、同時に「両国は〔互いに知恵を出し合うことで〕、この障害を取り除くための方策を見つけ出すことも可能だ」と強調した。
モッタキー外相はまた、《二つの朝鮮》の統一へ向けた初期段階として進められている南北の協力に対する、イラン・イスラーム共和国の支持を表明した。
報道によると、この会談で両国外務省間での協力に関する諒解覚書(MoU)が調印された。この覚書により、外務次官級外交団による年定例の相互訪問の実施や、さまざまな国際問題に関する協議・意見交換、両国外務省間でのより緊密な協力・協調に向けて、両国が努力することになった。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
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