アフマディーネジャード大統領「エジプトにイラン大使館を開設する用意」
2007年05月15日付 Iran 紙
【政治部】イラン・イスラーム共和国のマフムード・アフマディーネジャード大統領は「国民の団結とイスラーム統一」年最初の外遊地として、アラブ首長国連邦を訪問し、同訪問の最終日に100人以上の記者との会見に臨んだ。この記者会見で、大統領は地域問題やイラン核問題、イラクをめぐるアメリカとの話し合いについて、記者らの質問に答えた。
大統領はこの記者会見において、地域諸国の連帯と団結の必要性を強調し、地域の諸国民間で連帯と団結を築くために必要とされるものは、すでに整っているとの認識を示した。
大統領はカイロのAl-Ahram紙記者のイラン・エジプト関係に関する質問に対して、次のように答えた。「われわれはエジプトとの関係の再構築を目指す決意である。もしエジプト政府がその用意を表明するならば、まず最初にエジプトにイラン大使館を開設することになるだろう」。
アフマディーネジャード大統領は、イランとエジプトが国交を樹立することはイスラーム世界にとって利益となるとの見方を示し、さらに「イランとエジプトの両国民は互いに強い関心を示している。エジプトはイスラーム世界にとって大いなる資本である」と述べた。
アフマディーネジャード大統領はイラクをめぐるイランとアメリカの話し合い、及びそれが来週にも行われる可能性について、次のように述べた。「すでに述べたように、アメリカはイラクの治安問題の解決のためにイランとの話し合いを望んでおり、イランもイラク国民・政府を支援するために、その用意があると表明した。ただ、正確な開催日時・場所はまだ決まっていない。この会談がバグダードにおいてイラク政府立会いのもと開催されることを、われわれとしては望んでいる」。
大統領はまた、近隣諸国との防衛協定の締結に向けて、どのような計画があり、またどれほど真剣であるのか、とのアル・アラビーヤ放送の記者の質問に対して、「私が今まさにここにいるということそのものが、我々の真剣さの度合いを示している。要するに、われわれは非常に真剣であり、〔防衛協定を締結することで〕地域の諸国民・諸政府は最も良いかたちで地域の安全を確立することができると確信している」と答えた。
〔後略〕
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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:10913 )