ハーメネイー最高指導者:「厚かましいアメリカとは交渉できない」
2007年05月17日付 Iran 紙

【政治部】アーヤトッラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は昨日、聖地マシュハドのイスラーム法学者、学者、イスラーム神学校の教授、金曜集団礼拝の導師、宗教学の神学生らを前に、社会における宗教指導者層の重大な責任と立場に触れ、次のように説明した。

「宗教指導者層はここ200年、外国による植民地主義と覇権に反対するあらゆる運動の中心にあった。今日においても、宗教指導者層とイスラーム神学校の最も重要な責務は、時代のニーズを知り、最新の学問と確たる推論・論拠で武装し、自らの独立を維持し、民衆との密接な関係を強め、正しく政治を理解し、機を見て危険を察知し、逸脱・異端・迷信に抵抗することである」。

(中略)

ハーメネイー最高指導者は、アメリカと議論・交渉する計画を国内の一部の方面が喜んでいるが、それは彼らがエマーム・ホメイニー師とイスラーム革命の価値から遠ざかろうと考えている所以だとし、「イラン・イスラーム共和国がアメリカとの交渉や関係構築を認めないという、確固たる、論理的かつ確実に弁護可能な政策を転換するのではと考えている者は甚だ間違っている」と説明した。

そして、「強権的で無理難題を言い、拡張主義で搾取者、ましてや今の、厚かましく無礼で、強情な首脳陣が在任しているこの時期のアメリカ政府と話し合うなど、一体どうしたら可能だというのか」と付け加えた。

さらに最高指導者は、イラク問題をめぐりイランとアメリカの代表者同士が交渉する計画が議論されていることについて、次のように指摘した。「占領国家アメリカが、イラクの治安を確立するという自らの義務を果たさず、イラク政府を束縛し、それを転覆させることに専念し、テロリストまでも支援しているという理由から、外務省はイラク政府の要請により、アメリカとの直接交渉を持ち、そこで、イラクの治安に対する責務を彼らに知らしめ、最後通告することを決定した」。

(後略)

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( 翻訳者:渡井さぎり )
( 記事ID:10931 )