アンカラ・ウルスで爆弾テロ:6人死亡、80人以上が負傷
2007年05月22日付 Yeni Safak 紙

アンカラのウルスにあるアナファルトラルマーケットで(22日)夕方起こった爆発で、6人が死亡し80人以上が負傷した。警察筋は爆発にはA4型爆弾が使われたことを明らかにした。A4型爆弾はクルド労働者党(PKK)によって使われていることが分かっている。

爆発後、現場に多くの救急車が派遣された。警察筋が最初に入手した情報によると、爆発にはA4型爆弾が使われた。爆発で80人近い人が負傷したことが明らかにされた。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とデニズ・バイカル共和人民党(CHP)党首は事件現場で調査をしている。エルドアン首相は、死者の1人がパキスタン国籍であることを明らかにした。

■国務大臣も現場入り

メフメト・アリ・シャーヒン国務相兼副首相は、アンカラで起きた爆発の後、現場に入った。新聞記者に会見したシャーヒンは、事件現場に来る途中に地面に横たわった2体の遺体を見たと話した。シャーヒンは、病院に運ばれたけが人以外に死者がいるかどうかは分からないと述べた。シャーヒンは、事件に関連して多方面への捜査を続けていると語った。

■内相:捜査活動続いている

オスマン・ギュネシュ内相は、「事件現場では捜査チームの活動が続いている。また救出活動に当たるため、市民防衛隊の担当者もここにいる。事件がどのように起こったかは、現場を捜査チームが調べた後に発表する」と述べた。
一方、警察が事件に関連して5人の人物を捜索していることが分かった。

■A4型爆弾が使われた

警察筋は、A4型爆弾が使われたことを明らかにした。A4型爆弾はPKKによって使われていることが分かっている。情報部隊の推測では、昨年1トン近くのA4プラスチック爆弾がトルコに流入した。

■救護隊員が対応に当たる

ウルスのアナファルトラルマーケットの入口で起こった爆発で、爆弾処理部隊の作業完了ののち、消防隊員と救護隊員が対応に当たった。シェヒルマーケットで小売業を営むメフメト・ユルマズは、事件当時見聞きしたことを説明した。ユルマズは、爆発音とともに(周りの人ともども)道に飛び出したことや、音とともに炎が上がったのを見たことを話した。この時に1人の人が燃えているのを目撃したというユルマズは、その人物の上にキリムをかぶせて水で火を消し止めようとしたと述べた。爆発時にマーケットの前にあるバス乗り場はとても混み合っていたと話すユルマズは、40人近い負傷者を(皆で)車で病院に運んだと述べた。ユルマズは、このときに飛び散った人の腕や足を見たことや、爆発によるところどころ崩れた2つの商店に一部の人が閉じ込められたことを説明した。
ウウル・オズチュルクという名の別の目撃者も、爆発とともにガラスが一面に飛び散り、黒い煙が上がったと話した。ばらばらになった1人の人物を見たというオズチュルクは、7、8人のけが人が周りにいた商店主や警察によって車に乗せられたと語った。

■負傷した6人はイブン・シーナ病院で手当て

ウルスのアナファルトラルマーケットで起きた爆発で負傷した6人はイブン・シーナ病院に運ばれた。入手された情報によると、爆発で負傷したセルカン・アルドゥンチ、スレイマン・ダナジュ、セルカン・ドゥマン、セラハッティン・デニズ、オスマン・コジャギョズと苗字がいまだ不詳のイフサンという人物が同病院に運ばれた。けが人のうち、イフサンという名の人物が重体であることが明らかにされた。一方、多くの人がイブン・シーナ病院を訪れ、近親者が病院にいるか否かを問い合わせた。近親者のいる人々はけが人の状態について情報を得るために待機を始めた。一部のけが人の近親者が精神的なショック状態に陥ったことが確認された。

■負傷者11人は教育研究病院へ

爆発で負傷した人のうち11人がアンカラ教育研究病院で手当てを受けていることが明らかにされた。アリ・ペクチャン・デミルオズ院長は、同病院で手当てを受けている人々のけがは表面的なもので、「命に別状のあるけが人はいない」と話した。一方、シャーヒン国務相兼副首相とオルハン・ギュムルュクチュオール保健省副事務次官も同病院を訪れ、デミルオズから負傷者の状態について説明を受けた。
入手された情報によれば、手当てを受けている負傷者の氏名は次の通り:メルジャン・ケレシュオール、スレイマン・チョラクオール、ミトハ・コプジャン、ロクマン・ギュル、バスリ・トパル、レジェプ・ゲディキ、スアト・ハイリ・コユンジュ、トゥナ・エミル、サブリ・キラズ、バイカル・ギュムシュ

■映像を解析中

(当初の情報で)4人が死亡、56人が負傷したテロ攻撃に関連して、現場にあったカメラの記録が解析されている。アンカラ警察局によって広場を監視するために設置され、情報センターによって記録された映像が解析されている。一方、テロ対策支部の隊員たちが現場にある全ての建物の(監視)カメラの記録を集めている。
事件現場(調査)支部の隊員たちが爆弾の遺物を集める一方、テロ対策支部の隊員たちは周りの建物や銀行にある全ての(カメラ映像の)記録を集めている。他方でアンカラ警察局が現場の安全と交通規制のために設置し、のちに移動電子システム統合(MOBESE;Mobile Electronik Sistem Entegrasyonu)に移されたカメラの記録も解析に送られた。
爆発のあったバス乗り場の後にある全ての車両と通行人を調査した警察は、現場で行われた全ての電話の通話記録も調べている。映像で、爆弾を携えた人物が赤い車から降ろされたことを明らかにした警察幹部は、「この車の発見に努めている。ナンバープレートは偽物であると考えている」と語った。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10963 )