まず美容室、それから自爆 -女性自爆犯、カモフラージュのため
2007年05月25日付 Milliyet 紙

テロ組織PKK(クルド労働者党)がカモフラージュと自爆遂行を促す動機付けとして、女性自爆犯に美容室でヘアメイクをさせ、流行の服を着させたことが明らかになった。
アダナで以前、乳幼児用バックに起爆装置を入れて自爆を実行しようとしたが、インターネット・カフェでメブルケ・ビニジという偽名で逮捕されたハティジェ・アラットと、その前日にタクシーで爆弾を所持しているところを逮捕されたエブル・カラという二人の女性自爆犯の身なりが注目を集めている。

 シリアからトルコに自爆犯が入国したとの情報に基づき、トルコ全土で警察は警戒態勢に入った。女性自爆犯らはバックを持ち、夫と思しき男性テロリストとタクシーに乗るとの情報をえて、アダナ警察は市内で、手にバックを持ちタクシーに乗り込む怪しき女性らを追っていた。
結局エブル・カラとして逮捕された自爆犯が、グレーのタンクトップで黒のデニムスカート、先の尖ったハイヒール、白いネイル、ヘアカラーを施した髪のきれいな身なりの女性であったことを知った警察は、困惑を隠せなかった。

■悪い風貌のテロリストはもういない

 テロ専門家らは、「女性自爆犯は、以前は田舎風の服を着て、あるいは見栄えの良くないマタニティ・ウェアでテロ活動をしていた。自爆犯だと気付かれることが多かったため、テロ組織はテロ活動に送り出すメンバーの外見を変えるようにした。特に自爆犯に選ばれた女性たちについては、自爆犯だと気付かれないよう、テロ活動の前に美容院に行かせ、髪や手、顔を整えさせた。ヘアカラーをした髪、マニキュアを塗った爪、質のいい服、つま先の尖ったハイヒールなどで疑われないようにしているのだ。風貌で気付かれずに、テロ活動を実行するようになっている。」と話す。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10982 )