■ エジプトの外交努力でハマース、ファタハ双方による計30人の拉致者が解放
■ イスラエルのガザ空爆により11人死亡
■ イスラエル政府は広範囲の陸上侵攻を当面は回避、しかし軍事作戦の強化を決定
2007年05月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ガザ、占領下エルサレム:通信各社】
ファタハとハマース間の停戦合意を定着させるために合意内容の履行を監視する委員会を通じてエジプトが行ってきた外交努力が功を奏し、両組織が互いに拉致していた計30人の各組織メンバーが在ガザ・エジプト大使館で解放された。
その頃イスラエル軍はガザ地区内の複数の標的を狙った空爆を本日明け方まで集中的に行い、11人の死者を出した。イスラエル軍機はハマース指導層一人の自宅や鉄工場を攻撃目標とし、イスラエルのエフード・オルメルト首相はガザ地区からイスラエル国内へのミサイル攻撃が継続するようならば、軍事報復は激しさを増すであろうと警告した。
ハマースとファタハの両組織は、パレスチナ諸勢力の代表者の出席のもと、エジプト治安派遣団が見守る中、エジプト大使館において停戦と検問の撤去、戦闘員の撤退、そして双方の拉致者の解放に合意した。そのような中、イスラエル軍はガザ地区で空対地ミサイルを車に発射し、カッサーム軍団(訳注:ハマースの軍事部門)のメンバー3人を殺害した。
(後略)
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( 翻訳者:佐藤卓巳 )
( 記事ID:10998 )