シハーブ大臣、エジプト-サウジ間の海上橋建設報道を否定
2007年05月23日付 Al-Ahram 紙
■ シハーブ大臣:「エジプトの国家安全保障こそ、エジプトとサウジを結び付けるあらゆる提案の基礎」
■ 「エジプトとサウジ政府との関係は公的レベルであれ民間レベルであれ強固だ」
2007年05月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
ムフィード・シハーブ法律問題・議会担当大臣は、90年代初めから現在に至るまで、エジプトとサウジアラビアの間で橋の問題〔訳注:両国間をつなぐ海上橋が着工されることになったと今月サウジ紙が報じた〕が公式レベルで話し合われたことはかつてなく、同様にこの問題に関する両国間の公的な接触も一切ないと断言し、「橋の建設が提案されている地区はシャルム・シェイフだけではなく、いずれもエジプトにとって観光面、治安面で決定的に重要な地区であり、国家安全保障にもかかわるため、エジプトは橋の建設という提案を検討すべき様々な代替案の一つと見ている」と付け加えた。
同大臣は現在においても未来においてもエジプトの国益を実現するために、あらゆる代替策を検討することが重要であるとの考えを明らかにしたうえで、橋の問題をめぐって昨日人民議会で発表した声明において、エジプトとサウジアラビアの関係は、これまでも、またこれからも、公的私的を問わずあらゆるレベルにおいて、また政治、経済、通商、民間のあらゆる分野において、友邦同士の安定した強固な関係であるとして、アラブ世界の安全保障の要である両国は首脳レベルで協議し、立場を調整していくと強調した。
さらにシハーブ大臣は、橋建設の提案は80年代から論議を呼び始め、賛成意見もあれば、エジプトにとって極めて重要なこの地区の環境に与えうる悪影響などを客観的に考慮して反対する意見もあり、こうした論議の過程でサウジ側はこのアイデアに乗り気でないように見えたと付言した。
(後略)
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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:11006 )