アンカラ自爆犯の偽パスポート、警察から入手されていた
2007年05月29日付 Yeni Safak 紙
ウルスでの自爆テロ犯であるキュヴェン・アクシュに、1998年に海外へ出国するためにヒュルヤ・Pという名前の婦人警官により4000ドルの賄賂の見返りに偽造パスポートが渡されたことが明らかになった。自爆テロ犯の兄のギュルセス・アクシュの証言により逮捕されたヒュルヤ・Pは取調べを受けた。ギュヴェン・アクシュも海外へイスケンデル・アクシュという名で出国していたことが明らかにされた。
捜査の中で逮捕されたのは4人になった。逮捕されているのはギュヴェン・アクシュの兄ギュルセス・アクシュ、いとこのケマル・アクシュ、そして元婦人警官、そして彼女と関係があるとされるアリという名の人物である。自爆テロ犯の兄ギュルセス・アクシュの息子イスケンデル・アクシュの身分証明書に不正がなされていたことが確定的となった。
■イスタンブルへ連れ戻された
イスタンブル警察パスポート課に勤める元婦人警官について、以前にもセダト・ペケルに偽造パスポートを与えたという疑いで捜査の対象となり、この過程で退職を求めていたことが明らかにされた。イスタンブルからアンカラへ移送されたキュルセス・アクシュとヒュルヤ・Pは、尋問を行う検察官により取調べがなされたあと、証拠不十分という決定が下されイスタンブルへ送り返された。検察の決定では、容疑者らは偽造パスポートを作成した罪でイスタンブル共和国高等検察により取調べられることが必要だと強調された。
アクシュがアリという人物と共に、いくつかの経由地を経てオランダへ飛行機で渡ったことも入ってきた情報の一部である。ギュヴェン・アクシュは偽造パスポートでエジプトへ、そしてその後ドイツへ、最後にオランダへ入国したことは確実である。1996年に逮捕され刑務所に収容されたギュヴェン・アクシュは、2年間の刑務所生活の後条件付きで釈放された。アナファルタラ・バザールでの攻撃まで、アクシュの足取りは不明である。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:11008 )