ヨーロッパの銀行、イランへの融資を自粛
2007年05月29日付 E'temad-e Melli 紙
【メフル通信】サウスパールス石油・ガス会社のアクバル・トルカーン代表は、「アメリカからの圧力が原因で、もはやヨーロッパのどの銀行もイランの会社に融資を提案しようとしなくなってしまった」と述べた。
ロイター通信によると、アクバル・トルカーン代表はまた、「イランはアメリカによる金融制裁を回避するため、国外に投資基金を設立し、この基金を通じて、サウスパールスの巨大プロジェクトの費用を調達する計画だ」と語った。
トルカーン代表は、おそらくイランは前述の投資基金を、この一帯の金融の中心であるバーレーンとドバイに設立することになるだろうとし、その上で「このような措置を講ずるならば、もはやこのような基金が制裁の下に置かれるようなことはないだろう」と付け加えた。
同代表はさらに、次のように続けた。「この基金を設立するためには、政府の最終的な承認が必要だが、一ヶ月以内にサウスパールス投資基金は、政府の公式な承認を得られるだろうと確信している」。
トルカーン代表はまた、「アメリカからの圧力は現在、トタールやスタット・オイルといった石油会社にも及んでいる。実際、イランに投資しているロイヤル・ダッチ・シェルやトタールといった企業は、政治的懸念により、あらゆる新たな投資計画に影響が生じうると、公然と表明している」と語った。
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中央銀行総裁「イランに対する制裁は脅威ではない」
( 翻訳者:白峰侑子 )
( 記事ID:11023 )