【文化芸術部】〔預言者ムハンマドの娘で初代イマーム・アリーの妻であったファーティマの殉教を悼む〕追悼の日々に合わせて、昨日から多くの劇場が休館となっている。そのような中、統計によると、ファーティマ追悼の日々にふさわしい宗教的なテーマの演劇が、先週多くの観客を劇場に集めた。
〔訳注:イランでは太陰暦ジャマーディーヨル・アッワル月13日(5 月30日)から「ファーティマ追悼の日々」が始まっている。なお、イランで祝日となる「ファーティマ殉教記念日」は例年、ジャマーディーヨッ・サーニー月3日(6月19日)を予定している〕
イラン演劇芸術センターの統計によると、先週の木・金曜日(5月31日・6月1日)の両日にヴァフダット・ホールで上演された『墓標のない女性』は、多くの人々の支持を受け、2000人以上の観客を動員したとのことである。ファーティマ追悼の日々に際して上演されている劇『墓標のない女性』は、セイエド・メフディー・ショジャーイーの著書『岸辺に停泊した船』を原作として制作された、劇団「アーイーン」の作品である。
また、5月2日からアスリー・ホールで公演を開始した劇『鋼の窓』も本日までの30公演で17210人もの観客を集めている。
〔後略〕
~参考~
セイエド・ホセイン・ファダーイー・ホセイン制作、コウロシュ・ザーレイー演出の劇『墓標のない女性』のあらすじは以下の通り。
行方知れずとなった殉教者の母親が、メディナに赴き、ファーティマに願掛けをする。彼女はこの旅の途中で、アスマーという名の女性と知り合う。アスマーは墓石も墓標もないまま、姿を消した女性(ファーティマを暗示)について語り始める・・・。
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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:11092 )