宗務庁、8500人の契約職員採用へ
2007年06月11日付 Zaman 紙

バルダクオール長官は、県宗務事務所の招待で訪れたゾングルダクで会見を行い、今後近いうちに6000ヶ所のモスク、2500ヶ所のコーラン学校の教師、あわせて8500人の契約職員を採用することを明らかにした。


宗務庁長官アリ・バルダクオール博士は、国内の人材不足を補うために、8500人の契約職員を採用することを明らかにした。バルダクオール博士は、トルコ全国でおよそ1万ヶ所のモスクに職員を割り当てられないでいることを明らかにし、こう話した。
「1、2ヶ月以内に6000ヶ所のモスクで契約職員の採用を目指して努力しています。コーラン学校にも約2500人の契約教員を採用する計画です。断食月までにこれらの採用を間に合わせることができれば、人材が不足している多くのモスクで問題を解決したことになると信じます。というのも、政府が宗務職員を 割り当てていないモスクでは、市民が限られた可能性のなかで一時的な解決策をとって人を採用しています。しかし、 これら苦肉の解決策は、いくつかの問題を生じさせる可能性があります。そのため、全国のすみずみまでを管轄する宗務庁は、人材を宗務庁から割り当てることがとても重要なことと考えています」


宗務庁長官は、ゾングルダク県宗務事務所の招待をうけ、同事務所職員との意見交換会を行った後、まずゾングルダクのヤヴズ・エルクメン県知事を表敬訪問した。エルクメン県知事はバルダクオール長官に対し、世界的に有名なデヴレッキ産の杖と石炭の粉から作られた時計を贈呈した。

その後、バルダクオール長官は、炭鉱労働者組合のシェムスィ・デニゼル会議場で行われた意見交換会に参加した。黙祷、独立記念国歌、コーラン、コーランのトルコ語訳の朗誦に続いて、バルダクオール長官がスピーチを行った。そのスピーチでは、テロに対していつも以上に団結し、協力する必要があると述べ、以下のように続けた。
「テロに対し我々がすべきことは、一致団結、平和共存、忍耐力、不屈の精神を持続させることです。お互いにスクラムを組んで協力しあうべきです。いかなる民族的、宗教的、文化的、性的差別をすることなく、 これまでお互いを兄弟のように考え、受け入れてきました。そして今、これまで以上にこれを実践する必要があるのです。

我々がもっと健全なかたちで現代の人々に宗務サービスをもたらすことができれば、そしてイスラームの正しい知識で彼らを啓蒙できれば、宗教は我々を未来につなぐ重要な力の源泉となるでしょう」


■炭鉱労働者に奉げる祈り

バルダクオール長官は、炭鉱労働者組合のラマザン・デニゼル会長の要望に応え、炭鉱で命を落とした労働者のための祈りに参加した。
県ムフティー、レフィキ・ブルト氏が唱えた祈りに、バルダクオール長官、ヤヴズ・エルクメン県知事、ゾングルダク市長セジャアッティン・ゴンジャ氏、組合役員らも参加した。

炭鉱労働者組合のラマザン・デニゼル会長から炭鉱経営について説明をうけたバルダクオール長官は、次のように話した。
「我々の宗教は、本当に偉大な宗教です。なぜなら人が額に汗して得た、宗教的に許された儲けをもって帰宅することを、祈りと同等に尊いこととみなしています。
そのため、額に汗し体を動かして、宗教的に許された儲けのために働き、努力する人、そしてまた国家繁栄のために命をささげた人たちは、尊敬されるべき人々なのです」

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:11119 )