憲法裁判所46年の歴史で初の女性長官トゥライ・トゥージュ裁判長が、今日、定年退官を迎える。
トゥージュ長官後の次期裁判所長官には、ハシム・クルチ副長官やフルヤ・カンタルジュオール裁判官、アフメト・アクヤルチュン裁判官、メフメト・エルテン裁判官が候補者となるもようだ。
アクヤルチュン裁判官、カンタルジュオール裁判官、そしてエルテン裁判官は、トゥライ・トゥージュ長官が当選した第59回の選挙でも票を獲得していた。この選挙でトゥライ長官は6票を獲得し裁判所長官の座についたが、その時アクヤルチュン裁判官には3票、カンタルジュオール裁判官とエルテン裁判官にはそれぞれ1票が投じられた。
憲法裁判所の次期裁判所長官を選出する選挙は、トゥージュ長官が退官した後、ハシム・クルチ副長官によって選挙日時が発表される。憲法裁判所長官の選挙では、公の候補者制度は採用されていない。高等裁判所の11人の現職裁判官も自動的に候補者となり、選挙で投票をする現職裁判官らは、選出したい人がいるなら、選挙用紙にその裁判官の名前を書く。現職裁判官のなかで裁判所長への立候補を希望する者は、公の立候補制度を利用出来ないため、自らの立候補の意思を口頭で他のメンバーに知らせる。新しく選ばれる長官は定年で退官することがなければ、4年任期で職務にあたる。
■新メンバーはセゼル大統領が選任する
トゥライ・トゥージュ裁判所長官が定年退官することをうけて、裁判所長選挙には11人目のメンバーとして最古参の補佐官であるムスタファ・ユルドゥルム氏が参加する。ただし憲法裁判所長官は、現職裁判官の中から選出されるためユルドゥルム補佐官に投票することは出来ない。トゥライ・トゥージュ長官引退後に空席となる憲法裁判所の裁判官の地位に誰が就任するかについては、行政裁判所総会で発表される3名の中からアフメト・ネジュデト・セゼル大統領が決定する。
トゥージュ裁判所長は昨日、最後の職務として、シュルナク県ギュチュルコナク地区でPKKのテロリストにより道路に仕掛けられた遠隔操作式地雷の犠牲者となった、ラマザン・アルムチュオール少佐のコジャテペ・モスクで行われた葬儀に参加した。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:11128 )