前イスタンブル広域市長ギュルトゥナ氏の夫人レイハンさん、スカーフも帽子も脱いだ
2007年06月13日付 Hurriyet 紙
アリ・ミュフィト・ギュルトゥナ氏の夫人レイハンさんは、スカーフを取り髪をセットして夫とともにスポーツセンターの開会式に参加した。ゴーカートに乗り、「誰しも身なりは自由であるべきです。宗教的考えやシンボルは政治やイデオロギーに利用されてはなりません」と述べた。レイハンさんは以前、スカーフの結び方を色々変え、帽子をかぶっていた。
前イスタンブル広域市長アリ・ミュフィト・ギュルトゥナ氏の夫人レイハン・ギュルトゥナさんは、一大決心でもってスカーフを取った。スカーフを取ったレイハンさんは、スルタンベイリに建設されたスポーツセンターの開会式で、初めて頭に何も被らず髪をセットした状態でためらいなくレンズの前でポーズを取った。
レイハン・ギュルトゥナさんは何年も前にはスカーフを巻いていた。その後、色とりどりのシックな帽子を使いスカーフをモダンに巻いていた。続いて帽子だけを使い、スカーフは首に巻いていた。昨日(12日)は頭の被り物を取り、髪をセットして夫の側にいた。あるルポルタージュでレイハンさん自身が語るところによれば、レイハンさんはトルコでこれほどスカーフ問題が話題になることに心からうんざりしており、スカーフを着用することが避けられないわけではないと話し、次のように語っていた。「アッラーのご命令でなければ、これほど困惑しません。娘のアスーデは少し前に頭を覆おうとしました。私は、娘は頭を覆うことによる重荷には耐えられないだろうと考えていたので、頭を覆うことを勧めませんでした。スカーフの代わりに帽子をかぶることができます。大学で学ぶためにはスカーフをとることが許されています」
ギュルトゥナさんは、メークを変えてダイエットし、モダンな衣服を選び髪をセットして、マイ・ゴーカートという名のスポーツセンターの開会式で招待客全員の関心の的となった。レイハンさんは、彼女に向けられた質問に対し次のように答えた。
「私は、私生活と服装のスタイルで世論の議論の的になりたくありません。誰もがそうであるように、私にも自分の服装のスタイルがあります。私のライフスタイルや私の態度は、政争の具には決してなってほしくありません。それに、スカーフが争点になることは正しいとは思いません。皆、服装やライフスタイルにおいて自由であるべきです。宗教的考えやシンボルは、政治やイデオロギーに利用され、あるいは敵意の対象となることで政争の具になることから抜け出さなければなりません。
私たちの労力や努力は、平和と和解の文化を流布するために用いるべきです。トルコには分裂ではなく和解が必要です。男性中心の政治舞台で男性がもしもこのような戦いを続けるならば、女性の愛情や優しさから生まれる力によって、政治は新たなスタイルと内容に恵まれるでしょう。私たちの国の将来のためにこれが必要なのです。」
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:11140 )