ギュル外相の愛娘、ビルケント大学卒業 -授業はかつら、卒業式はスカーフで
2007年06月14日付 Hurriyet 紙
外務大臣兼副首相アブドゥッラー・ギュル氏はビルケント大学の卒業式に出席し、産業工学部を卒業した氏の娘であるキュブラ・ギュルに卒業証書を授与した。
ビルケント大学では2006-2007年度が終了し、ビルケントオデオン講堂で卒業式が行われた。
式典には、娘が同大学を卒業するアブドゥッラー・ギュル外相とその妻ハイリュニサ・ギュル夫人、そしてトルコ会議所・商品取引連合(TOBB)会長リファト・ヒサルジュクルオール氏も出席した。
式で祝辞を述べたギュル氏は、トルコが世界と一体となること、そして数年後にはさらに前進していくことになると述べた。
またビルケント大学は自己アピール不足であると述べ、この大学が広く知れ渡るためには、イフサン・ドーラマジュ教授が大きな役割を担っていたことを説明した。
ギュル外相は、「あなた方は、何らかの仕事を成すことが困難な国に生きています。何らかの仕事をしようとする人の邪魔をする人がいるのです。」と話した。
そしてビルケント大学が、ただアンカラだけに限定されたものではなく、アナトリアとの一体化の試みを始めたと述べ、同大学がエルズルム、ヴァン、マラトゥヤ、シャンルウルファの各県に教育施設を開けるよう法を準備させたことを明らかにした。
ギュル外相は「このような偉業に、誰かが一歩を踏み出さなければならなかったのです」と述べ、イフサン・ドーラマジュ教授にトルコ大国民議会名誉賞が授与されたことにも触れた。
ビルケント大学学長アリ・ドーラマジュ教授は祝辞の中で大学の設立について話した。それぞれの家族が子供達を大きな献身でもって支えてきたことを述べ、学生たちに以下のように語った。
「学びの中にいるあなた方は、知識を習得し、さらに学ぶということを習得しました。私たち皆、今日という日を迎えるために希望を持って励みました。あなた方の素晴らしい卒業を祝うことは、私たちにとってなんと喜ばしいことなのでしょうか。『スレイマニエ・ジャーミを建設するためには、一人のシナンと一人のスレイマンが必要である(*注)。破壊するには一人の工夫と一本のつるはしで十分』という言葉を思い起こしましょう。あなた方は、シナンやスレイマン大帝のような『建設者』となるための準備が出来ています。『破壊者』になるのはとても簡単です。歴史はこの『建設者』と『破壊者』、二つの力の間の闘争で満ちています。そしてこの争いは今日まで続いているのです。」
祝辞の後、学生と教師達の投票で決定され、『教育における優秀功績賞』に相応しいとされたシナン・セルトズ准教授に、同大学ドーラマジュ学長によって賞が授与された。
その後、大学院、学部そして専門高等学校の首席の者たちは卒業証書をギュル外相とドーラマジュ学長から受け取った。
ビルケント大学産業工学部を終了したキュブラ・ギュルには、父親であるギュル氏によって証書が与えられた。
ビルケント大学を卒業した学生たちの中にはTOBBリファト・ヒサルジュクルオール会長の娘であるソルマズ、国家計画機構のアフメト・トゥクトゥク事務次官の娘、ベトゥルの姿もあった。
式典の後、新聞記者たちの質問に答えたギュル外相はある質問を受け、トルコにこのような素晴らしい大学がもたらされたことが、国家への最大の貢献であると語った。同氏はトルコの未来がこのような子供たちの手で高められるであろうことを明らかにし、このことに大いに満足していると述べた。
ギュル外相は、昨年息子のためにこの卒業式に参加したことに触れ、「今年も私達の娘のためにここにいます。子供たちの卒業は、親である私たちにとって大変喜ばしいことです」と語った。
(*注)オスマン帝国最盛期の大帝スレイマン1世が帝国最高の建築家シナンに建築を命じ、8年の歳月をかけ完成したモスク
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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:11149 )