地下鉄、暫くお休み
2007年06月18日付 Hurriyet 紙

ロンドンの地下鉄についで世界で2番目の称号を帯びる、イスタンブルのカラキョイ—ベイオール間の地下鉄は、7月23日整備のため運行停止となる。

1875年に建設され、1944年の全体整備をうけたのち、今日まで運行している地下鉄は、9月15日まで運休となる。

350馬力の電気動力方式で573メートルの距離を90秒で移動し、各16メートルの車両2両の編成で一運行で170名を運ぶ地下鉄の改善のため作業が開始した。整備作業では573メートルあるトンネル坑内のセメントに30センチ毎に機械で穴をあけ、そこに注入剤が流し込まれる。

イスタンブル市営交通局(İETT)メフメト・オズチュルク局長は、地下鉄の耐震強化と車両更新に450万ユーロ(約7億4392万円)を費やすと述べている。

「この費用中、90万ユーロ(約1億4878万円)が2両の車両の製造、残りは2つの駅の模様替えと坑内のセメントの強化費用です。チューブ型で1.5メートル厚さの内壁の中に時とともに穴や亀裂ができました。こうしたものが、地震が生じた場合、危険をなさないとのイスタンブル工科大学の報告も手にしていますが、措置として、こうした穴の中に詰め物をして塞ぐ予定です。こうしてトンネルの耐震力も増すことになります。こうした作業の一方で、車両の更新もおこないます。このためアダパザルの車両工場で作業が開始されています。」

■ 95年間操車した最初の車両が博物館で展示

地下鉄が、最初の運行を開始した1875年から1971年まで使用されていた95年ものの歴史的車両が、イキテッリ産業地区にあるイスタンブル市営交通局の車庫の作業場で復元された。鉄くずとして朽ちていた車両は、3ヶ月に亘る作業、2万5千新トルコリラ(約231万円)の費用で元の姿を忠実に取り戻した。元車両は同総局の博物館に置かれる。

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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:11178 )