高等教育機構(YÖK)、卒業式でのスカーフ問題でビルケント大を調査
2007年06月19日付 Zaman 紙
高等教育機構(YÖK)は、副首相兼外務大臣アブドゥッラー・ギュルの娘キュブラがビルケント大学での卒業式にスカーフをかぶって参加した問題で、大学に対し調査を始めることが明らかとなった。
YÖKが6月15日に開始したとされている調査の理由は「大学内での式典においてイスラム風スカーフをかぶることを黙認したこと」である。ビルケント大学は、2月に卒業したキュブラ・ギュルが通常の式典中ではなく、また演壇上以外の場所で卒業証書を受け取ったと述べ、大学でイスラム風スカーフをつけることに対しては許可を与えていないと主張した。6月13日に開催された卒業式の翌日、アタテュルク主義思想協会の幹部、ムスタファ・ユルトクランが学長を務めるブルサのウルダー大学は、キュブラ・ギュルが卒業式にスカーフをかぶって参加したという理由でビルケント大学を非難し、YÖKがこの件について必要な手続を行うよう呼びかけた。
YÖKが初めてビルケント大学に対する調査を行うことが明らかとなった一方、この調査理由として、「憲法や他の条例により国内及び国際的な司法組織が下した決定にも関わらず、大学内での式典にイスラム風スカーフをかぶることが黙認されたため、大学責任者らに対する調査が始められた」という表現が使われていたという。調査の任に就いたYÖK調査委員会のメンバーらは、YÖKとビルケント大学の創設者イフサン・ドーラマジュ氏の息子であるアリ・ドーラマジュ学長を初めとする大学の幹部らから事情を聴取する予定である。調査の結果に従い、大学幹部らにそれぞれ処罰が下される。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
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