トルコで最も「AKP寄り」の都市はカイセリ、と英フィナンシャル・タイムズ
2007年06月22日付 Milliyet 紙

フィナンシャル・タイムズ紙の、トルコで間近に迫っている選挙を取り上げた評論記事は、カイセリに焦点を当てている。同紙の表現によれば、トルコでおそらく最もAKP寄りの都市はカイセリである。同紙は、公正発展党(AKP)の根幹はイスラームに依拠しているが、(同党は)現代的なビジョンを持っていると考えている。
フィナンシャル・タイムズ紙によると、近代的なヨーロッパ国家のイメージをトルコの伝統とがっちり繋ぎ合わせた政党がAKPである。同紙は、トルコで7月22日に投票箱での成功の法則の結果であることが判明するだろうと推測している。
フィナンシャル・タイムズ紙は、カイセリの近頃の経済発展が、AKPの政権への歩みを照らし出したという考えだ。
「宗教心の篤い街」と同紙は言う。「しかしトルコの世俗主義派が不満気に言うような、原理主義が街の主要な性格となっている場所ではない。むしろ(街の性格は)豊かさ、近代性と田舎の保守主義の混ざり合ったものである」。
同紙は、セメントでできた森になぞらえる典型的なトルコの都市とは逆に、カイセリの広く、安全で清潔な街路が異なった様相を呈していると書いている。
ある民間のアンケートによればカイセリの票の60パーセント以上がAKPに流れるとみられていると報じるフィナンシャル・タイムズ紙は、「このことを理解するのは困難ではない」と述べている。
同紙によると、AKPの保守的・伝統的な態度や市場経済と一体化した世界観は、カイセリで求められている。
フィナンシャル・タイムズ紙は、「もともとはアナトリアの後進地域で広まり、カイセリがその中心に位置するトルコ観だ」という。
同紙の表現によれば、トルコの政治潮流の右または左に位置しようとも、よくない運営をしている、分裂した、公徳心を失った野党には選挙で困難な仕事が待ち受けている。

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:11219 )