ガソリン配給制が昨晩から実施に:昨晩突如発表
2007年06月27日付 E'temad-e Melli 紙
2007年6月27日付イラン紙1面に掲載されたスマートカードの利用を呼びかける広告。「給油の後はガソリン・カードを忘れずに」と書いてある。
第9期政権〔アフマディーネジャード政権〕のやることは、大統領の発言からガソリン配給制の発表にいたるまで、どれも不意打ちでサプライズに満ちている。一部の市民は心安らかに家族との団らんを過ごし、テヘランなどの大都市に住む別の一部の市民は家路を急ぐ中、石油省は昨夜21時に、ガソリンの配給制を〔本日24時から〕実施する旨の発表を行った。このため、市民はいつもより遅く、《目的地》〔=ガソリンスタンド〕に急行したのであった。
イラン国営放送が報じたこのニュースは、都市を混乱させるのに十分であった。ガソリンを備蓄しないよう石油相が市民に呼びかけたのもどこ吹く風で、人々は自由にガソリンを利用する最後のチャンスを逃すまいと、ガソリンスタンドに向かったのである。
〔中略〕
イラン石油精製・石油製品流通公社の広報部の発表によると、ティール月5日〔6月26日〕火曜日の24時から、乗用車・バイクの別を問わず、ガソリンを燃料とするすべての輸送手段に対して、ガソリンの配給制が実施されることになった。給油は、スマートカードを利用してのみ可能となる。
〔後略〕
訳注:
公表された配給量の一覧表によると、自家用車に割り当てられた1ヶ月間のガソリン配給量は100リットルで、バイクは30リットルである。また、タクシーには1ヶ月で800リットルが配給される。また、自家用車やバイクについては、4ヶ月を「1期」と計算して、1期分の配給量を必要に応じて使うことができ、最大で1期分の配給量を次期に繰り越すことができる模様。なお、外交ナンバーの車にも配給制は適用され、1ヶ月間に600リットルが配給される。
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( 翻訳者:斎藤正道* )
( 記事ID:11255 )