北キプロスで問題になっていたコーラン学校、取りやめに
2007年06月28日付 Milliyet 紙
北キプロスで、教育文化省(MEB)が夏休みに学校でコーラン教室を開催するとの通達を出したことにより、議論が起こっていたが、ジャナン・オズトプラク教育文化大臣は「夏期教室は取りやめになった」と述べ、この問題にけりをつけた。
教室の開催に反対しているキプロス・トルコ教師協会(KTOS)のセネル・エルチル事務局長は「キプロスのトルコ国民と世俗主義が勝利した」と述べた。
教育文化省が全てのプライベートスクール、幼稚園および小学校の校長に送った夏期教室に関する通達が混乱を招いた。キプロス・トルコ教師協会は夏期教室で児童にイマームによる宗教教育がなされることが明らかになったのを受けて、「迷信では教育にならない。公正発展党(AKP)は世俗主義の秩序を破壊している」と述べ、夏期教室の開催に決して許可は下されないだろうと述べていた。
記者会見を行った教育文化省大臣のオズトプラクは、夏期教室が取りやめになったことに対して、協会の反発は関係ないと述べた。オズトプラクは「夏期教室は物理的理由で取りやめになったが、まだ協議事項ではあります。来年にむけて努力します」と述べた。そして、言われているようなコーラン教室の設置もしくは学校でのコーラン教室の開講といったことは全く考えていないと述べた。
キプロス・トルコ教師協会のエリチル事務局長は、オズトプラクの発言に慎重に対応するつもりだと述べ、「我々は依然として目を光らせているつもりです」と述べた。
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北キプロスで議論に -夏休みの空き校舎を利用してコーラン学校
( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:11275 )