【ハムシャフリー・オンライン】テヘラン・メトロ運営会社の代表は、「ガソリン配給日初日のティール月6日水曜日(6月27日)の地下鉄乗客数が前の週の水曜日と比較して9パーセント増加した」と述べた。
ジャァファル・ラビーイー代表は、中央報道部との会見に応じ、「自家用車を利用すると公共交通機関を利用するよりも高くついてしまうことを考えれば、ガソリン配給制の継続によって地下鉄乗客数は今後数日間のうちに約20パーセント増加することが予想される」と語った。
同氏は地下鉄ライン5の乗客輸送力の増強について言及し、「テヘラン市・市郊外鉄道会社(テヘラン・メトロ)が運営するテヘラン-ゴルシャフル線の電車の乗客輸送力は、水曜日朝から10パーセント増強された」と続けた。
〔訳注:現在テヘランの地下鉄は、南北に延びるライン1、東西に延びるライン2、及びライン2の延長線上にあり、西へ延びるライン5の3路線が運行している。ライン5はテヘランの西部サーデギーイェ(テヘラン)駅から西のキャラジ市方面に延びており、西側の最終駅がゴルシャフル駅〕
同代表はまた、「地下鉄への需要が高いと判断された場合、非ラッシュ時(9時から16時の間と20時から22時の間)の時間帯の地下鉄の乗客輸送力を約20パーセント増強させる予定だ」とも述べた。
同氏は続けて、「7時から9時、16時から18時のラッシュ時は地下鉄の輸送力をフル稼働させているので、この時間帯で輸送力を増強させることは不可能だ」と述べた。
同氏は、短期間で地下鉄乗客数の増加による問題を解決するための対策を講ずることはできないとした上で、「この問題を解決するために新車両を購入し、列車の運行間隔をテヘランでは2分間隔、ゴルシャフル線では5分間隔に減らす予定である」と述べた。
同氏は、新車両購入のために政府から9500万ユーロ(約158億3000万円)の初期支払いがテヘラン・メトロにあったことを明かし、「購入される国内製の新車両は、最も早いもので来年後半からテヘラン・メトロに納入され、運用される」と続けた。
ジャァファリ・ラビーイー代表は最後に、「政府高官と行なわれた交渉の結果、テヘラン市内用の車両65編成分とテヘラン-ゴルシャフル線用の20編成分の購入資金として6億5000万ユーロ(約1083億円)の政府支出金が必要で、この支出金は段階的にメトロ側に納金される予定だ」と付け加えた。
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( 翻訳者:中根敦 )
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