【社会部】地下鉄で朝夕ラッシュ時の混雑が列車遅延や車両故障を引き起こし、多くの乗客が時間通り職場に着くことができずにいる中、テヘラン・メトロ取締役は、車両数の不足が最も根本的な問題と捉えている。
テヘラン・メトロ取締役のモフセン・ハーシェミー氏は、この問題の原因についての「ジャーメ・ジャム」紙との対談で、ガソリン配給制実施後、乗客数が12%増えたことに言及し、「混雑と乗客数の増加によって車両の故障・不具合が起き、これが遅延や定刻通りの発車を困難にする問題を引き起こしている」と述べた。
彼はこの問題についての説明で、次のように付け加えた。「定員を上回る乗客が乗車した場合、列車のドアを閉めることは困難になる。例えば、駅での停車時間は20秒であるべきなのに、2分遅れて発車するということになる」。
ハーシェミー氏は、「ある駅で故障を理由に乗客を降ろし、その次の駅で乗客を乗せるということが、一部の列車でされている」という問いに答え、次のように述べた。「列車が駅で故障を起こし、運転手が乗客を降ろすということはあり得る。なぜかと言えば、故障したまま〔乗客を乗せて〕発車すると、大抵の場合、地下トンネルの途中で乗客を降ろすことになってしまうからだ。このような事態を防ぐため、乗客を駅で降ろすのである。しかし、発車後次の駅までに故障が直れば、列車はそこで再び乗客を乗せるだろう」。
彼は、予算不足が解決されない限り、問題は依然として残るだろうと指摘し、「現在政府からの援助も行われているが、問題は未だ解決されてない」と付け加えた。
また彼は、「車両不足が最も根本的な問題であり、我々は過去2年にわたり、定期的にこの問題を管轄当局に報告してきたが、未だに対応策はとられていない」と強調した。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:11352 )