預言者ムハンマドがローマ皇帝に宛てた手紙が発見?
2007年07月10日付 Jam-e Jam 紙

【文芸部】アラブ首長国連邦在住のあるイエメン人家族は、預言者ムハンマドが〔イスラームへの改宗を呼びかけるために〕東ローマ皇帝ヘラクレイオスに宛てて書いたと言われる、千年以上も前の手紙の写本を保管してきたと主張している。

 メフル通信によると、専門家たちは東ローマ皇帝ヘラクレイオス宛の預言者ムハンマドの手紙を、千年以上前のものと推測しており、これは信頼できる資料や最新の科学技術によって証明されている。

 さまざまな通信社が伝えるところによれば、預言者ムハンマドのローマ皇帝への手紙の実物はヨルダン中央銀行や、イスタンブール・イスラーム博物館に保管されているとされるが、しかしそれでもなお、この手紙は千年以上前に預言者によって書かれたローマ皇帝宛の手紙の現存する唯一の写しであり、イスラーム世界全体でも他に例を見ないものである。

 この手紙は、縦31センチメートル、幅20センチメートルである。専門家によると、これはパピルスに、この時代特有のインクを使って書かれており、この種の紙を使った手紙は、ヘジュラ暦300年(西暦900年頃)以降には書かれていないということだ。この手紙は、あるイエメン人家族の家宝として伝えられてきたものであり、何世紀も前から、代々このイエメン人家族によって保管されてきた。

 ドイツとエジプトの専門家による調査によれば、この手紙は少なくとも千年以上前からあるもので、またベルリン国立図書館アラビア語写本部門のクリヤ博士とケルン大学教授でベルリン博物館アラビア語写本部門担当のディエム教授、そしてエジプト図書館のアドルフ・グロフマン教授は、この写本はヘジュラ暦2世紀から3世紀の間(西暦8~9世紀)に書かれたもので、ローマ人たち自身が紛失を恐れて保管してきたものだと発表した。

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( 翻訳者:白峰侑子 )
( 記事ID:11369 )