公正発展党系自治体の選挙対策? -食料、家具、衣料品、奨学金、文房具など援助ばらまき
2007年07月17日付 Milliyet 紙
野党が選挙前に票を集めるため住民に援助物資を配ったとして非難していた公正発展党系の自治体は、今日までにイスタンブルやアンカラを始めトルコ全土で記録的数の援助物資を配給していた。自治体から食料、家具、衣料品、奨学金、文房具、石炭など様々な物資を受け取った家族は、2006年以降今日まで200万軒にも達した。食糧援助のみを受け取っていた家庭の数は110万を超えた。アンカラ広域市長メリフ・ギョクチェキ氏が特に重点を置いている貧困層への援助という枠内において、毎年13万から15万の食料袋が配給されている。毎日約5万人の貧困層の人々へパンを配給しているアンカラ市が10年間に配給する食料袋の合計数は約150万個にもおよぶ。
約60キログラムの食料袋の中には、オリーブ、チーズ、米、油、マカロニなどの食料品のほか、石鹸や洗剤などの衛生用品も入っている。
アンカラにおいて2005年に39万個、2006年には36万5000個の援助袋が配給された。ギョクチェキ氏は、この援助が選挙の賄賂であるという批判を受けて、7月23日までは援助物資の配給を停止すると述べた。
イスタンブル広域市は前回のラマザン月に60万の家庭へ食料援助を行った。広域市は、同時に何千もの家庭に対して健康面での支援も行った。
イスタンブルの、地方自治体が行った支援活動は以下のとおり。
■家庭に食料袋を
・バージュラル:去年、8000軒の貧困層の家庭へ食料袋を配給し、約500人の人々に対して住居支援を行った。
・バフチェリエヴレル:2006年に5000軒の家庭へ食糧援助を行い、市役所の食堂から毎日平均300軒の家庭へ食料が配給された。
・エユプ:前回のラマザン月に1万5000軒の家庭に食料を、1500軒の家庭に石炭の援助を行った。
・サルイェル:教育年度の始めに5000人の学生へ鞄と文房具の援助を行い、ラマザン月には貧しい家庭に対して5000個の食料袋を配給した。
・カルタル:2006年に2500人に対し500キログラムの石炭、5000人に対し食料、3000人の子供達へ文房具、4000人の大学生へ無償で100YTL(約9700円)の奨学金を、また貧しい家庭の小学校へ入学する子供達に対しても75YTL(約7300円)の奨学金を与えた。
・スルタンベイリ:今年の教育年度の始めに600人の学生へ80YTL(約7800円)の奨学金を与え、5000軒の家庭に対しては食料と文房具の援助を行っている。
・マルテペ:2006年に5256人に対し計150万YTL(約1億4600万円)の資金援助のほか、5400軒の家庭へ食糧援助を行った。自治体はさらに500人の学生へ無償の奨学金、2万1000人の小学生へ文房具、そして10校の小学校へコンピューターを配った。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:11413 )