ハーレ・エスファンディヤーリー及びタージバフシュ、国営テレビで「告白」:水・木曜日にCh1で放送予定
2007年07月17日付 Jam-e Jam 紙
右=ハーレ・エスファンディヤーリー、左=キヤーン・タージバフシュ
【政治部】ハーレ・エスファンディヤーリーとキヤーン・タージバフシュ両名の告白が、水・木曜日に国営テレビで放映される予定だ。
ファールス通信の報道によると、アメリカ在住のイラン人ハーレ・エスファンディヤーリーと、米ソロス財団の秘密エージェントであるキヤーン・タージバフシュの両名は、外国人の利益のためにプロパガンダ活動及びスパイ活動に携わり、国家の安全に敵対的な行為を行ったとして逮捕され、現在拘束状態に置かれている。
ハーレ・エスファンディヤーリー逮捕の発端はこうだ。情報省がイランで活動している一部のアメリカの機関や財団の策謀について調査を進めた結果、これらの機関が「民主化」や「人権」などの名目で、国の安全に関わる諜報活動を行っており、ハーレ・エスファンディヤーリーが責任者を務めるウッドロー・ウィルソン学術センターも、そのような機関の一つであったことが判明した。
情報省が行った調査の中で、エスファンディヤーリーはこの学術センターの中東プロジェクトの一環としてイランに関連する活動・プロジェクトを進める際、有名な米ソロス財団から資金援助を受けていたことを供述した。この財団はジョージ・ソロス所有の財団で、ここ数年一部の国々で起きたさまざまな革命に決定的な役割を果たしていた。
情報省の発表によると、エスファンディヤーリーは初期の取り調べの中で、ソロス財団がイランで非公式ネットワークを構築し、それを発展させることで、体制転覆をもくろんでいたことを自白したという。
エスファンディヤーリーはまた、この目的のために、イランの大学教授らと知己を得る役割を担っていた。
アリー・レザー・ジャムシーディー司法権報道官も少し前、週の定例記者会見で、ハーレ・エスファンディヤーリーの件について、「彼女が問われている罪で最も重大なのは、《国家の安全に敵対的な行為》であり、法令に基づき、司法機関が本件の捜査の任を負っている。捜査の結果については公表する予定だ」と語っていた。
他方キヤーン・タージバフシュは、米ソロス財団傘下の《開かれた社会》研究所というアメリカの機関の顧問で、彼もまた司法権により、外国人の利益のためにプロパガンダ活動やスパイ活動に携わり、国家の安全に敵対的な行為を行ったとの容疑で、現在拘束中である。彼は供述の中で、〔イラン国内に〕対立を作り出し、不安定で不穏な状況を生み出そうとしていたことを自白している。
注意しなければならないのは、一部のアメリカの財団や機関が、講演や会議への参加を名目に招聘する、研究プロジェクトの任を提供する、研究助成金を交付するなどの方法を通じて、国内で影響力のある人々を自らに引き付け、彼らに協力を要請し、彼らとアメリカの政策策定・意志決定機関との間にコネクションを作ることを企てていることだ。
このような中で、一部の諜報員らが、先に触れたような偽りの装いの下で果たしている隠れた役割には、決定的な影響力がある。
これらの機関の短期的な目標は、その表面的な活動とほぼ同じであると言えるが、しかしその中期的な目標は、国内における一種の文化醸成、組織形成、そしてネットワーク構築にある。そして徐々に、外国機関と関係した非公式ネットワークが国内に作られていき、その拡大と発展が真剣に追求されていくことになる。
これらの機関の最終的な長期目標は、こうして構築されたネットワークを意中の分野でさらに強化し、ここぞというときに一国の主権と対決するのにそれを活用することである。アメリカの企画によるこのようなモデルは、表づらは良いがその実虚偽に満ちた看板を掲げつつ、ソフトな体制転覆を狙っているのだ。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:11423 )