米国、ヨーロッパ諸国に続いてトルコは、「指紋採取」の新時代を迎える。警察官職務及び権限法の改正により、パスポート、運転免許証、銃刀類所持許可証を取得しようとする者は、指紋を提出しなければならない。
警察庁は、新制度を関連部署に通達文書によって正式に伝えた。
旅券局でも指紋採取の準備が完了した。本日(20日)よりパスポートと運転免許証を取得する人たちは、指紋が警察に保存されることになる。警察庁のオウズ・カーン・キョクサル長官は、指紋に関する新制度について81県の県庁に対し通達文書を出して周知をはかった。これによると、指紋採取の対象となる人は次のとおり。
「指紋採取を希望する者、銃刀類所持許可証各種、運転免許証、パスポート、またはパスポートの代わりとなる証明書の取得を申請する者。警察官をはじめ、公私に関らず公安関係者、または特別警護官として雇用されている者、トルコ国籍申請者、難民申請または必要と判断されれば入国しようとする外国人および監視下にある者」
通達文書によれば、指紋は警察庁にある自動指紋認証システムに記録される。有志で指紋を提出する人を除いて、指紋が採取された人の写真も撮影され、そのシステムに保存される。指紋は将来起こりうる合法的な状況(災害時の身元確認など)において、個人の権利を守るために身元確認の目的で使用することが可能となる。データは、登録された日から80年間、認証システムに保存される。その人が死亡した場合は、死亡から10年経過したところでシステムから削除される。
■指紋採取を有志で
通達文書により、有志者の指紋採取も始まった。国民は有志で自分の指紋を警察に提出することができる。申請すれば、警察はその人が犯罪を犯していなくても、指紋を採取し保存することができる。これによって災害で死亡した人たちの身元確認が指紋を使って出来るようになる。
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( 翻訳者:山下王世 )
( 記事ID:11438 )