エジプト、カイロ銀行の株式を売却、ミスルとアハリーの両銀行は国有を継続
2007年07月10日付 Al-Ahram 紙
■カイロ銀行の株式80%を売却、ミスルとアハリーの両銀行については国有を継続
■売却益は公社の債務処理と、低所得者のための住宅・下水道整備プロジェクト支援に
■ナズィーフ首相、あらゆる汚職への政府の毅然とした対応を約束
2007年07月10日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
エジプト政府は2年前に始めた銀行再建を補完するため、保有しているカイロ銀行の株式の80パーセントを、資力と銀行経営の経験に富んだ戦略投資家向けに売りに出すことを決めた。昨日、政府系金融機関の再建と、政府の汚職対策についての会議をアフマド・ナズィーフ首相がそれぞれ召集した後、マグディー・ラーディー政府報道官がこのように発表した。
ラーディー報道官によると、一つ目の会議には投資相、中央銀行総裁、ミスル銀行頭取が出席し、カイロ銀行の従業員が資本の5パーセントを保有して、残りの15パーセントはアレキサンドリア銀行の例にならって一般投資家向けに売却すると決められた。
売却によって得られた純益は、政府が進める住宅・下水道分野における低所得者を対象にしたプロジェクト費用の一部に使われるほか、ミスル銀行への財政支援、ミスル銀行およびアハリー銀行に対する公社の債務残額返済にあてられる予定である。
(後略)
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( 翻訳者:金田雄一郎 )
( 記事ID:11457 )