断水をめぐり「信心深い人、そうでない人」が議論に
2007年08月04日付 Milliyet 紙

アンカラ広域市長メリフ・ギョクチェキは、水不足への対策として、人々が祈りを捧げることを望む一方で、明らかにされた深刻な数字は、軍や大使館にも影響しはじめた。。軍隊は手段を講じたが、スイスとイギリスの大使館は、その庭園での散水を止めた。ギョクチェキは、「私は祈祷に賛同しています。神が望まなければ何も起こらない。私は信心深い人には祈祷をすすめています。このために嘲笑の的になるのは嘆かわしいことです。私はこれを信仰者への不敬と考えています」と話した。

■批判は不当だ

ギョクチェキは、クズル川から水を引くプロジェクトにおけるギョルバシュ-アヒボズ間の導管工事を新聞記者らと調査し、「祈り」と「バカンス」の提案に対する反発は「不当」であるとした。
ギョクチェキは、「オーストラリア総督が国民に祈りをすすめたとき、国は拍手喝采しました。しかし我々の国では不愉快になる人が現れる。最後の審判の時には、我々は祈りを捧げた神の御前に出るのです。信じない者は好きにすればよい」と話した。ギョクチェキは、「皆、家族とバカンスに行ってほしい」という発言に悪気はなかったと強調し、「私は人々に協力を求めたかったのです。これは嘲笑するようなことではありません」と語った。
クズル川から取水できる700万立方メートルの水でアンカラの15年分の必要を賄えると主張するギョクチェキは、「クズル川の未来がどうなるのかと問うならば、それは神様がご存知だ」と説明をつけた。

■「有害」と警告

しかし、消費者組合連合のアリ・チェティン会長は、クズル川の水が重金属を含んでおり、アンカラの住民は「薄めた毒薬」を飲まされることになる、と主張した。化学技術者協会のアンカラ支部長メフメト・ベスレメは、「クズル川の硫酸塩と亜硝酸塩を浄化する技術は世界にない」と話した。この間、断水計画は中断した。昨日、水が流れる筈のバフチェリエヴレル、オルネキ、ベシュテペ、ジェベジ、アビディンパシャ、そしてサナトリウムといった多くの地区は、2日間の断水後、水が来るまで何時間もかかった。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:11559 )