バーギー氏に禁錮3年の判決
2007年08月01日付 Sharq 紙

【メフル通信】テヘラン革命裁判所第6法廷はエマードッディーン・バーギー氏に禁錮3年の有罪判決を言い渡した。バーギー氏の弁護士、モハンマド〔訳注:マフムードの誤りか〕・エルム氏はこう明かしたうえで、「裁判所は私の依頼人の事件を審理し、『国家の安全を脅かす犯行を目的とした共謀・集会』及び『外国及び反体制グループを利する反体制プロパガンダ』の罪で、裁量による3年の禁錮刑を言い渡した」と述べた。

同弁護士は、「この事件で問題となっていたのは、バーギー氏の夫人と娘をはじめとする一部の人間及びその他数人が人権について学ぶドバイでのワークショップに参加していたことで、ワークショップの開催者はこのワークショップが国連主催だと発表していたが、後日、同ワークショップが国連の主催で開かれたものではなかったことが明らかになり、招待客から抗議を受けた。しかしこれがもとでバーギー氏が立件された」と付け加えた。

同弁護士はさらに、「バーギー氏は禁錮3年の有罪判決を受けたが、実際は彼はこのワークショップに全く参加していなかった。尚、彼の夫人と娘も禁錮3年・執行猶予5年の判決を言い渡されている」と説明した。

エルム弁護士は、「裁判所の意見は、バーギー氏の容疑にあたるものとして、一部のマスコミとのインタビュー、諸事件で服役や死刑を宣告された者たちについての書簡やインタビューを挙げ、裁判所はバーギー氏が受刑者の人権保護の名目で〔2005年6月12日に起きた〕アフヴァーズ爆弾テロ事件の〔実行犯の死刑判決〕処分に反発したことが罪に問われた」と述べた。



訳注:エマードッディーン・バーギー
イランのジャーナリスト、大学教授、作家。Fath新聞(2000年廃刊)編集長。 2000年5月から2003年2月まで「国家の安全を脅かした」罪などで服役。2005年、イラン「受刑者の人権を守る会」設立。2005年6月12日に起きたアフヴァーズ爆弾テロ事件の容疑者10人に死刑判決が出たことに対し、死刑執行差し止めなどを求める活動をしていた。

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( 翻訳者:関口理恵子 )
( 記事ID:11617 )