アンカラの水不足深刻に -病院では入院患者を自宅へ避難させる事態に
2007年08月10日付 Milliyet 紙

首都アンカラの大学病院の一部では水不足のため、緊急の場合を除いて手術が延期され、入院患者の退院が始まった。

アンカラで起こっている断水のため、複数の大学病院は患者の受け入れをやめ、入院患者を退院させ、緊急の場合以外は手術延期の決定を下した。一方、アンカラ大学の学長、ヌスレト・アラス教授は、断水が続けば伝染病の危険も生じうることを明らかにした。ハジェッテペ大学付属病院では、一部の入院患者が「水不足」が原因で退院となったことが分かった。

アラス教授は、ジェベジ病院やイブニー・シナー病院では困難な状況にあるため、緊急のケース以外は手術が停止されていると話し、かなり深刻に水を必要としていることを強調し、次のように警告した。
「検査のためにも水が必要なため、困難な状況に陥っています。水が供給されなければ、緊急の場合以外は医療サービスを提供することは不可能です。 肝炎、コレラ、赤痢などの病気が広まる可能性もあります」

ハジェッテペ大学病院ゼネラル・コーディネーターのウール・エルデネル教授も、「我々の病院でも一部の患者を退院させています。緊急手術以外は、予約も延期されました」と話す。

■「父親世代から伝わる方法」を提案

アラス教授は、市民は昔からある方法で、すなわち「洗剤を含まない漂白剤で水を消毒することができる」と語った。同教授は、「これを行うには水1リットルに対して3滴の漂白剤液を溶かし、30分置いたら、この水は使用することができる」と話した。

保健省付属の国立病院では、入院患者の受付、予約済みの手術の延期はされていない。

■給水車が次々と

ハジェッテペ大学付属病院のゼネラル・コーディネーターのウール・エルデネル教授は、大学付属の3つの病院用に1時間毎に計80~100トンの水が必要だと話し、「5~10台の給水車が絶え間なく水を運んでいます。他に解決策はないのです」と語った。

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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:11619 )