キプロス発のアトラス航空機ハイジャック、犯人は降伏
2007年08月18日付 Milliyet 紙
■ハイジャック犯は降伏した
レフコシャからイスタンブル間の航空機が、2人のテロリストによってハイジャックされたのち、燃料補給のためにアンタリヤ空港で待機していた事件で、2人のテロリストが降伏したことが明らかになった。
アンタリヤ副知事のハイレッティン・バルジュオールは、AA通信へ行った発表で、飛行機をハイジャックした2人が降伏したことを明らかにし、“テロリストたちは捕まった、事件は終わったのだ”と言った。
飛行機から出されたハイジャック犯たちは警官隊によってすぐに捕まえられ、滑走路から遠ざけられた。
■事件はどのように発生したのか?
MD83型旅客機は7時15分に6人の搭乗員と136人の乗客を乗せ、北キプロス・トルコ共和国エルジャン空港から出発した。
飛行機がトルコ空域に入った時に、ハイジャック犯達はテヘランへ行け、といったという。
ただパイロットが“燃料補給が必要であること”を言うと、ハイジャック犯達はコックピットのドアをこじ開け始めた。
ドアは、航空法の規定により飛行中、施錠されており、あけるには暗証番号が必要なため、ハイジャック犯達は開けることができなかった。このため、
2人のハイジャック犯のうち1人がスチュワーデスを人質として取り、“彼女へ危害を加える”と言った。
■パイロットが脱出
このためパイロットは、飛行機を燃料補給のため、8時15分にアンタリヤ空港に着陸させた。パイロットはその後、飛行機から脱出した。ハイジャック犯は、老人や幼児を解放するとし、責任者とあわせろと要求した。乗客の一部は、アンタリヤ空港への着陸直後に解放された。一部の乗客は、開いた中央部と後部のドアから飛び降りて脱出した。このとき、数人の乗客が軽傷をおった。
当局は投降をよびかけたが、ハイジャック犯らはそれに応じず、テヘランへ行けと繰り返し、飛行機にパイロットをつれてくるように要求した。この間、アンカラから、アンタリヤに(警察・軍の)特殊チームが派遣されたとの報が届いた。
まもなく、最後に残った3人の人質が、長い交渉ののち解放された。交渉の結果、3人の乗組員も解放され、ハイジャック犯は投降した。
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( 翻訳者:平岩 真梨那 )
( 記事ID:11720 )