イラン、イラク国境での軍事行動を準備か?
2007年08月23日付 Milliyet 紙

イラン軍がヘリコプターでイラク国境にある村々に「軍事行動が行われる。村を放棄せよ」との知らせを撒いたとの主張がなされた。イラン政府はこれを否定している。

イラン軍がイラン国内でクルディスタン自由生活党(PJAK)として存在するクルド労働者党(PKK)のテロリストらに対し闘争を続ける一方、ヘリコプターを使って国境線上にあるイラクの村々に「偉大なアッラーの名の下に」との題された知らせを撒き、軍事行動が行われることを知らせるとともに、民間人がその地域を放棄することを要求したと主張された。しかしイラン政府はこの主張を否定している。

この主張ののち、国境付近にあるおよそ30の村の住人が戦火に巻き込まれないために、村から出て行ったことが明らかになった。村を放棄した住人らは、カンディル山のふもとにあるランヤとディアナ町に属する村々に移ったと述べられた。イランが軍事行動を行うとの主張に注意を払う(北イラクの)クルド地方政府も、国境付近の軍備を強化している。イランの越境軍事行動が実行されれば、トルコ軍による北イラクへの越境の可能性が高まると、北イラクで懸念の声が高まっている。

一昨日、バグダッドから北イラクにやって来たアメリカ将校の一団が、特にイラン国境の活動に関し調査を行っていることが明らかになった。イラン政府報道官であるゴラームホセイン・エルハーム氏は、「もし本当にこのような知らせが配られたのなら、その目的は隣国、特にイラクの北部で生活するクルド人の間で、プロパガンダ、心理戦を目的として懸念を引き起こさせることであろう」と述べた。

■PKKを援助し、死刑

クルディスタン愛国同盟(KYB)のインターネットサイトPuk-Mediaのニュースによると、イラン軍兵士と情報機関によって過日、北イラク国境で捕まった13人のクルド人のうち3人は、テロ組織クルド労働者党を援助したという理由で処刑された。

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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:11723 )