宗務長官が催したイフタールに誰が訪れたか
2007年09月17日付 Milliyet 紙

宗務庁長官アリ・バルダクオールが供した断食開けの食事(イフタール)で各宗教指導者が相見えた。その際、バルダクオール長官は、「今日世界は、地球規模の温暖化に直面しているが、この背後には、地球規模の汚染、道徳の退廃、利己主義、人間の強欲といった特色が現れてきていることがある」と語った。

イスタンブルのプレジデント・ホテルで催された断食明けの食事には、イスタンブル県知事のムアッメル・ギュレル、ギリシャ正教会総主教バルトロメオス、アルメニア教会総主教メスロブ・ムタフヤン、イスタンブル県警本部長ジェラレッティン・ジェッラーフ、アルメニア・カトリック教会の指導者の名のもとアゴプ・ミノスヤン、シリア・カトリック教会代表ユスフ・サー、シリア教会府主教ユスフ・チェティン、イスタンブル・ムフティーのムスタファ・チャールジュ、高等教育協議会メンバーのハシル・アイハン、トルコ旅行業協会会長バシャラン・ウルソイ、エイヤップ・ホールディング経営責任者フィクレト・エイヤップ、トルコ航空代表テメル・コティル、マルマラ・グループ財団会長アッカン・スヴェル、県や郡のムフティーたちが参加した。

■ 精神性が慮られていない

食事時の後に語ったバルダクオール長官は、人々のこころが、日々の生活の流れ、地域や世界での出来事、政治や経済に占められているとし、「こうした騒々しさの中で皆さんの関心を、忘れてしまっている精神生活へ、本質的な世界へ引きつけたいと願っています。日々の生活の中で精神的生活を慮らずにいるのですから」と述べた。

今日人間は、深刻な精神的・道徳的退廃に直面しており、このことは単にわれわれの社会、イスタンブルやアナトリアのみではなく、西洋や東洋各地で痛感されると述べた。

■ 北極での祈りに賛辞

バルダクオール長官は、ギリシャ正教会総主教バルトロメオスが、北極での温暖化と氷山が溶けていることに対し祈り、その祈りで人々を行動に駆り立てるといったすばらしい行動をとったとし、「今日世界は深刻な利己主義に直面している」と述べた。

イスタンブル知事ギュレルは、今日の断食明けの食事はこの国で何世紀来生じている一体、合同、寛容のささやかな例であるとした。メスロブ総主教は、断食月中義務とされる断食、礼拝が神のお受け入れになるところとなるよう願った。

■選挙結果を祝福

ギリシャ正教会総主教バルトロメオスは、恵みと慈愛に満ちた食事の催しを主催したバルダクオール長官とギュレル知事に感謝した。同総主教は、早期選挙が実施され、この結果新政府が組閣され、新大統領が選出されたことに触れ、この展開がトルコを嘉することを願った。

バルトロメオス総主教は、先週総主教座がグリーンランドで組織した第7回環境シンポジウムに参加したとし、溶けている氷山の側で他の宗教指導者たちと一緒になって、うわさされる地表がもうすぐ現れるという危険から護ろうと祈りを捧げたと語った。

■ バルトロメオスからの贈り物

バルトロメオス総主教は、今夜の食事会にフィンランドの正教会大主教も同伴し、同国では6万人の正教徒が4-500万人のキリスト教徒(ルーテル教会)と相互に敬意を払い暮らしていると述べた。

同総主教は、本部がジュネーブにあり、同総主教教会もメンバーである文化・文明間対話協会が作成した3冊本の「旧約聖書」「新約聖書」「コーラン」をバルダクオール長官に贈った。

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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:11935 )