高等教育機構(YÖK)とビルケント大学の創始者であるイフサン・ドウラマジュ教授は、ビルケント大学の入り口に父であるドウラマジュザーデ・アリ・サーミ・パシャの名の下でモスクを建設中である。
去年から建設が始まったモスクが来年には完成すると述べたドウラマジュ教授は、「神の御加護があれば、そこでラマザンのお勤めを果たす」と述べた。
ドウラマジュ教授は、行った他の事業のようにモスク建設の為に定礎式をとり行わなかった。この理由を、父の遺言に結びつけている。「父は、もしおこなった善行の宣伝をするなら、神の報いに変わって罪となる。善行は見せびらかすことはない。行ったことを宣伝してはならない、といった遺言を残した。」
モスクは、ビルケント大学敷地内でなく外側にある。ドウラマジュ教授は、モスクの敷地を買い取り、建設を私的なものとして着手した。
(中略)
■ ベルリンよりもエルビルを選んだ
ビルケント大学は、ドイツの首都ベルリンで、大学の支部を開校する提案を撤回した。ドウラマジュ教授は、ベルリンで大学を開校する件については、息子であるアリ・ドウラマジュ学長とアブドゥッラー・アタラル副学長が長年努力してきたとし、「もう少しで開校する予定だったが、結局あきらめた」と述べている。
支部開校案について、ドウラマジュ教授がもっとも反対しており、他の理由も加わって断念された。同教授は、ベルリンでなぜビルケント大学支部を開校できなかったかについて明確な理由を述べず、「ビルケント大学をトルコで大いに妬むものがいる。さらにベルリンで開校して、敵を増やすのを望まなかった。」といった形の冗談でかわした。
ドウラマジュ教授は、自身の故郷(イラクの)エルビル(アルビル)で学生を育てる目的で新たな計画を開始し、先月エルビル・ワクフを設立して計画の基礎を固めた。エルビル・ワクフに500万米ドルをつぎ込んだドウラマジュ教授は、まずは高校を、その次には小学校を設立し、エルビルで学生を育成するよう計画している。
来年には高校レベルに達することが目的の準備クラスが開校され、ついで高校教育開始が予想されている。開校予定の高校では、国際バカロレアシステムが適応される予定である。こうしてエルビルで卒業する学生たちは、全世界で通用する資格を得ることになる。計画の中で、教師となるために選ばれたエルビル出身の20人の大学卒業者は、ビルケント大学で現職教育を修了した。
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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:11946 )