イスタンブルの水、あと72日分残すのみ
2007年09月21日付 Milliyet 紙

イスタンブル上下水道管理局(İSKİ)は、イスタンブルには残り72日間分の水量になったことを明らかにし、イスタンブルで重要な水源を確保しようとしているメレン・チャイ計画が完成まであと12キロであると伝えた。

同管理局責任者は、イスタンブルの水を貯水しているダムの水量が1億4200万立法メートルとなったことを明らかにし、「九月より一日の水消費量は再び200万立法メートルの水準に増加した。イスタンブル市民たちは夏季の終了とともに節水をやめたのだ。カザンデレ、パプチュデレ、アリベイのダムでは水は完全に尽きた。最近の降雨で6-7日間の水を確保したが、イスタンブル市民は節水を続けなくてはならない」と述べた。

渇水の危険に直面するイスタンブルに重要な水源を確保しようとしているメレン・チャイ計画は、滞りなく進んでいる。イスタンブルに年間2億6800万立方メートルの水源を確保するメレン計画がイスタンブルに到達するまであと12キロメートルとなったこと、これを30日間で完成させることを明らかにした。

メレン計画は4段階で計画されており、2、3、4段階の部分は2009年から2010年に行なわれる作業で完成となる予定だ。現在の渇水と、イスタンブルの早急な水の需要に対処するため、メレンとイェシルチャイ調整施設間で105キロメートルのパイプラインが敷かれた。このラインは10月20日からオメルリ・ダムへの給水が予定されている。メレン計画では、国家水利局(DSİ)は、2千人の職員、691の作業機械と3交替シフトを導入して作業に取り組んでいる。

■ オメルリ・ダムが枯渇

メレンからオメルリ・ダムに一日に75万立法メートルが給水される予定だ。国家水利総局は、第一段階終了した時点で、イスタンブルに初段階で年間2億6800万立方メートルが給水されると述べた。第二、第三段階が完了したら、年間11億8000万立方メートルの水が確保されることになる。

メレン計画の中で、(アジア側にある)オメルリ・ダムに給水される水がヨーロッパ側の水の需要に対応するため、ボスフォラス通過プロジェクトも平行して行なわれている。このプロジェクトの入札が実施され、8月5日に着工された。ヨーロッパ側の水の需要に対応するべく開始されたボスフォラス通過プロジェクトは、メレン計画と同時に終了予定で、(完成すれば)一日に30万立法メートルの水が確保されることになる。プロジェクトは3200万YTL(約30億円)の費用を要す。

イスタンブル上下水道管理局は、カザンデレ、パプチュデレ、アリベイのダムの水が枯渇したことを明らかにし、ダムの水量が、今日時点で、残り1億4200万立方メートルとなり、残りの水量の割合は16.49%であることを明らかにした。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:11975 )