クシュネル仏外相「イランを訪問する用意」:自らの発言について釈明
2007年09月22日付 E'temad-e Melli 紙

 ベルナール・クシュネル仏外相は木曜日、イランのアリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記と電話で会談し、その中で〔イランとの戦争に備える必要があると伝えられた〕自身の発言が誤った形でマス・メディアに伝えられたことに、遺憾の意を表明した。

 イラン国営通信の報道によると、クシュネル外相は「私が意図していたのは、好戦的な行動を阻止することにあった」と付け加えた。

 クシュネル仏外相はまた、ラーリージャーニー書記とモハンマド・エルバラダイIAEA事務局長との間で行われている建設的な作業や対話を支持すると述べた上で、「エルバラダイ事務局長はテヘランを訪問し、緊密に協力することで、この基本的な作業をサポートすべきであると確信している」と語った。

 クシュネル外相はまた、ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記が同外相のメディアでの一部の発言について不満を表明したことに対し、「他者を利するような誤解が生まれることは望ましくない。私は近くテヘランを訪問したいと考えている」と答えた。

 仏外相はイランに関する自身の最近の発言を後退させる努力として、仏政府はつねにイランとの対話を擁護してきたと述べ、ラーリージャーニー書記と連絡を取らなかったような週は一度もないと強調した。クシュネル外相はまた、〔国連総会が開かれている〕ニューヨークでマヌーチェフル・モッタキー外相と会談を行うことになるだろうと述べた。

 イラン学生通信の報道によると、クシュネル外相はまたフィガロ紙とのインタビューの中で、「私の発言に関し、誤った解釈が行われた。私の自らのアプローチの正しさや透明性について、再度はっきりさせるすべき時のようだ。われわれはイランとのいかなる対話にも反対しておらず、その反対につねに対話を擁護してきたのである」と語った。

 同外相はまた、多方向的な外交政策を望んでいると強調した上で、「これらの制裁が安保理によって承認されることを、私は望んでいる。しかしこのことは、われわれがヨーロッパの仲間たちとともにピンポイント的な制裁を策定するという方向を否定するものではない」と述べている。

 その一方で、アリー・アーハニー在仏イラン大使はル・パリジャン紙とのインタビューの中で、仏外相の発言について「ベルナール・クシュネル外相の発言は大いに驚くべきものであった。彼の発言は、同氏がブッシュと同じ方向に動いているのではないかとの感覚を惹起させるものだ」と評している。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:11988 )