タジキスタンで「ルーダキー記念日」、来年は詩人生誕1150年祭を開催
2007年09月23日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム】5年前からタジキスタンでは、9月22日を「ルーダキー【訳注1】記念日」(ルーダキーを讃える日)と名付けている。
同記念日に際し、タジキスタン大統領は昨日、テレビで声明を出し、ルーダキー記念日を「タジキスタンの国民的伝統と歴史を自覚・認識し、これを讃える日である」と述べた。
エマムアリ・ラフモン大統領【訳注2】は、「ルーダキー記念日」に際し、以下のように発言した。
「タジクの人々は、ルーダキーの偉業に称賛と敬意を抱き、自分たちのルーツへの回帰と、国民的アイデンティティへの誇りのために努力している。何故なら、タジク=ペルシア語は、ルーダキーの詩に起源をもつものであり、この祖国の詩人が我々にとって慕わしい愛すべき存在だからである。」
国連ユネスコは、来年の秋タジキスタンと共同で、同国北部の都市パンジケントにある彼の生誕地と埋葬地で、ルーダキー生誕1150年を開催する。
【訳注1】ルーダキーは、サーマーン朝の宮廷詩人で、サマルカンド(現在はウズベキスタンの都市)に近いルーダクの一村で生まれ、940年に同地で没した。生来盲目であったとも言われる。冬になっても、夏営地から王宮へ戻らない王が、ルーダキーの詠んだ詩によって、すぐさま馬に飛び乗り、ブハラの都へ帰還したエピソードがよく知られる。
なお、イランにおける「ペルシア文学史」でも、彼を「ペルシア詩の父」と位置づけている。
【訳注2】同大統領は、2007年、「ラフモノフ」から「ラフモン」に改姓した。
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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:11995 )