サファヴィー司令官「イランのミサイル力を破壊することは不可能」
2007年09月24日付 Iran 紙
サファヴィー全軍総司令官軍担当補佐官兼上級顧問は、「イスラーム共和国の政策は防衛と抑止を旨としたものだ」とした上で、「イランが地域で戦争を始めることは決してないだろう。しかしもしわれわれの敵が、イランに対して戦争を始めようとするならば、全力で対抗することになろう」と語った。
サファヴィー司令官(革命防衛隊少将)はメフル通信とのインタビューで、イラン・イスラーム共和国のミサイル力の高さに言及した上で、「このミサイル力は、アメリカが考えているように、破壊することのできるようなものではない」と述べた。
同司令官はさらに、「自らのミサイル力を敵の脅威に対して守るべく、われわれは必要な準備と予測を行ってきた」と言明した。
革命防衛隊前総司令官はまた、今年の革命防衛隊によるミサイル演習について、「さまざまな射程距離のミサイルを複数同時に発射する実験は、敵に対して効果があっただろう。敵はイランが高い攻撃力を有していることを自覚したはずだ」と述べた。
同司令官はまた、「たとえ彼らがわれわれが持つ力の幾分かでも破壊することに成功するとしても、破壊を免れた残された力ですら彼らにとって耐えることのできないものとなろう。また、我が国の国防軍需省はミサイルを大量生産する能力を有している〔ので、いくら破壊されても再生産可能だ〕」と語った。
■ 超地域的な戦争で優位に立つための改革
サファヴィー司令官はインタビューの中でさらに、敵の脅威に対抗するためにイランが採るべき方法として、非対称戦に言及し、次のように述べた。「われわれは現在、イラン・イスラーム共和国に対するアメリカのような超地域的な国からの脅威を感じている。そこでわれわれは、我が軍の機構・構造の改革を行った。この改革では、訓練方法や戦闘上の戦略、軍、特に革命防衛隊を構成する〔陸海空の〕三軍の軍事ドクトリンなどを変更した」。
同司令官はまた、「そのために、超地域的な戦争に相応しい武器や装備が構想され、この戦略を『全方位防衛、アリーの戦闘、非対称戦』と名付けた」と語った。
サファヴィー司令官はさらに、次のように述べた。「今日革命防衛隊が訓練している部隊は、アメリカのヘリコプターに対抗することも、アメリカの装甲部隊や機甲部隊に対抗することもできる。今日、バスィージ〔=志願兵〕抵抗軍は全国に2500ものアーシューラー大隊、及びアッザフラー大隊を組織し、平面型あるいはモザイク型の防衛の訓練を行っている。すなわち、各村はそれぞれ一つのバスィージの基地となり、そこの地域住民はバスィージの隊員となることで、自らの村を防衛することができるような体制となっている」。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:11997 )