大統領選挙前に、当選したらチャンカヤ・キョシュク(=大統領府)を一般公開すると約束していたアブドゥッラー・ギュル氏は、キョシュクを取材陣らに公開した。チャンカヤ・キョシュクの報道最高顧問であるアフメト・セヴェル氏、報道センター部長フィゲン・チュルクヴァン氏、社会部長ブルハン・エルユルマズ氏は、全100名の取材陣に対し、キョシュクが今日まで公開されなかった部分も案内した。
アンカラの南に位置するチャンカヤ・イェルレシュケシは、短く「キョシュク」と言われているが、様々な歴史の中で建設された数多くの建物が集まった場所である。「ピンクのキョシュク」とも言われるチャンカヤ・キョシュクはこの地区の一部である。
昨日(9月24日)、100人もの取材陣グループが同地区内にてイェニヒズメットビル、前大統領セゼル氏が暮らした「チャンカヤ・キョシュク(ピンク・キョシュク)」とジャムル・キョシュクを見学した。「報道関係者用入口」として知られている5番門で取材陣を迎えたセヴェル氏は、いつもとは違って、(彼らの)携帯電話とIDカードを警備員が預かることを許可しなかった。「すべて文民的に」するべく計画された見学ツアーは、ギュル大統領が暮らした外務大臣邸からチャンカヤへ入る前に始まった。
セヴェル氏は見学ツアーの目的を、「私も一人の取材記者として、チャンカヤ・キョシュクの、いつも目にする部分の外側の部分に関心がある。今日は、あなた方と、あなた方の向こう側にある世論の関心に応えたかったのだ」と明かした。(大統領)交代のために委員会が発足したと説明したセヴェル氏は、短期間の後、キョシュクにて一般の見学ツアー開始のために準備が進められていると述べた。
まずケナン・エヴレンの時代に計画決定がなされた「イェニヒズメットビル」を見学した取材陣は、歴代の大統領たちが外国の首脳と写真を撮ったガラスのドアの後ろにある、4つのブロンズ像(ミーマール・コジャシナン、ピリ・レイス、ナムク・ケマル、「メフメトチッキ(トルコ兵)」)を見学した。大統領旗の下でそれぞれ記念写真を撮った取材陣は、その後、公式文書によって開閉される国家安全保障評議会場へ向かった。
取材陣が二番目に立ち寄ったのが、大統領官邸としても知られる「ペンベ・キョシュク」であった。取材陣が「最も」興味を示していた寝室は、見学できなかった。
アタテュルクの意向により、オーストリアの建築家クレメンス・ホルツマイスター氏に建築が依頼されたペンベ・キョシュクは、1932年6月にアタテュルクに引き渡された。地下階の上に2階建てのピンク・キョシュクの入り口には、アタテュルクのビリヤードサロンとして使われた小さなスペース、通常外国の公式代表団を迎える「青のサロン」と、アタテュルクの時代以来使われているオフィスがある。
取材陣はその後、まだアブドゥッラー・ギュル大統領とハイリュンニサ・ギュル夫人によって使用されておらず、初めて報道機関に公開された2階へと向かった。取材陣たちは、広大なアンカラの景色を臨む居間と仕事部屋、トゥルグト・オザル元大統領が心臓発作を起こして病院へ運ばれたスポーツサロンも撮影した。
セゼル前大統領の退任後、誰も手を触れていない家具を掃除する必要があると口にした取材陣は、居間で、セゼル氏が残した、小さな紙に書かれたテレビチャンネルリストを見つけた。リストでは最初の4行をTRTが占めていた。続いてスター、NTV、Show、atv、チャンネルD、CNNトルコ、TGRT、Cine 5、Cnbc-e、E-Tv、Kral-Teleon、Lig-Tv、チャンネル7、Stv、CNN、フラッシュ、Ita-1、ヒストリー、ナンバー1、BBC World、BBC Primが占めた。
この階で、いくらかアタテュルクの時代から残っているものが、アフメト・ネジュデト・セゼル第10代大統領とセゼル夫人によっても使われたことに注意を促したキョシュク職員は、それらのものをきちんと修理してアブドゥッラー・ギュル大統領と夫人が使用できるようになることを明らかにした。
ピンク・キョシュクの後、ツアーは「第一副官のビル」と外国の首脳がもてなされる「ジャムル・キョシュク」へと続いた。1935年にアタテュルクが、妹のマクブレ・アタダンのために造らせたジャムル・キョシュクで、取材陣の関心は大きなピアノに向かった。ピアノを最後に弾いたのは誰かというのが関心事となった。
■テラスでもてなしを受けて見学終了
最後に見学したのは社会研究所だった。セゼル氏が毎日訪れた研究所で働くスポーツインストラクターは、ギュル夫妻にエクササイズを行わせる日々を楽しみにしている。見学ツアーをテラスで終えた取材陣は、ラマザン中にもかかわらず自分たちのためにチャイ、コーヒー、ジュース、クッキーが用意されているのを見ると、2時間のツアーに引き続いて喜んでもてなしを受けた。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:12007 )