トルコ・イラク間でテロとの共闘に関し合意
2007年09月27日付 Yeni Safak 紙

トルコとイラク間の対テロ共闘が合意に達した。両国の内相の会談後、対テロ闘争協定が明日調印されると発表された。協定の範囲内で、イラクの許可をとったうえで武力を伴う越境追跡作戦が可能となる。

 イラクとの合意により、PKK(クルド労働者党)の活動は今後、より難しいものとなった。北イラクのPKKに対し、武力を伴う追跡と軍事作戦を行う条件がより和らげられた。トルコのベシル・アタライ内相、イラクのジェヴァッド・ボラニ内相の間で行われた会談後、発表が行われ、対テロ闘争に関し両国が今後、よりいっそう協力体制を強めていくことが報告された。

■権限は参謀本部にあり

 会談に関する発表を行ったイラク内務省補佐官アイドゥン・ハリル氏によると、今後より強固な協力体制が敷かれるとのこと。ボラニ内相に対し、トルコ側での武力をともなう追跡によりテロ組織のメンバーがイラクに逃亡し、その結果、期待されるような成果が達成されなかったことが指摘された。
内務省関係者は、この問題を解決するためにはテロリストらを追ってイラク国内へ入れるようにする必要があると述べた。

■ 協定の枠組み描かれる

 国境線の両側には、共同作戦センターが建設される。協定によれば、PKKに対する武力を伴う追跡やテロリストの引き渡しに関し、今後一切このような問題が起きることはない。(治安が)一定の基準に保たれない場合はいつでも武力追跡が可能だ。両国は、安全保障と諜報の分野で継続的に情報交換をする予定。協定の内容に、国境地帯の安全保障と諜報の共有といったものも含まれている。
 ニューヨークに滞在中のアリ・ババジャン外相は、イラク外相ホシャル・ゼバリと対テロ闘争に関し会談を行った。ゼバリ外相は、トルコ・イラク間で展開される対テロ闘争協定にもともと反対ではなかったと話した。同外相は、トルコで合意協定が調印されたことを述べつつ、この合意を政府として後押ししていくことを明らかにした。

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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:12024 )