音楽家ナーゼリー、仏政府よりレジオン・ド=ヌール勲章を受賞
2007年09月29日付 Hamshahri 紙
nazeri
一昨年、その音楽活動に対し、フランスのレジオン・ド=ヌール勲章の受章が決定していた(イラン古典音楽の声楽家・音楽家の)シャフラーム・ナーゼリーが、9月29日土曜日夕方、同勲章をフランス大統領高等顧問から授与された。
ハムシャフリー・オンラインの報告によれば、この勲章は、フランスの最も権威ある芸術・文化勲章とされ、世界の人々に向けての芸術活動を通じ重要な役割を果たした芸術家らに、毎年授与される。
今回の勲章授与は、ナーゼリーが彼の作品を通じて、モウラーナー(詩人
ルーミーの尊称)の詩を広く知らしめたことへの評価とみなすべきであろう。
ハムシャフリー・オンラインの報告によれば、ナーゼリーは、彼の音楽活動の初期のころから、歌詞としてのルーミーの詩に注目していた。数年前のハムシャフリー紙とのインタビューの中では、次のように話していた。「バナーン教授と話したとき、教授はルーミーの詩は滑らかではないので、歌や音楽には合わないと言った。」しかし、ナーゼリーは、あきらめなかった。
彼はCDアルバム『be-nama-ye rokh』によって、はじめてルーミーの詩を音楽の中で用いた。その後も、レザー・ガーセミー、ジャラール・ゾルフォヌーンとの協力により、アルバムCD『百葉花』を、さらに、ケイホスロウプール・ナーゼリーとの協力により、『愛の言葉の声』、『月の光溢るる処』、『別離』といったアルバムの中で、ルーミーの詩を歌った。
(中略)
ハムシャフリー・オンラインの報告によれば、ナーゼリー以前には、レザー・デッガティー(写真家)、アッバース・キアーロスタミー(映画監督)、パリー・サーベリー(舞台監督)、ジャラール・セターリー(神話研究家・翻訳家)、モハンマド=アリー・セパーンルー(詩人)が、レジオン・ド=ヌール勲章を受章している。しかし、音楽の分野では、ナーゼリーが同勲章を受章した最初のイラン人である。
シャフラーム・ナーゼリーは、昨夜、勲章の授与式のあと、ダーリユーシュ・タラーイーとペダラーム・ハーヴァルザミーニーとともに、フランスでもっとも古い音楽ホールで、待ちかねた1200人の聴衆を前に即興で歌った。
ナーゼリーは、昨年、トルコ政府によりコニヤで行われたコンサートでも、最優秀賞を受賞している。
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( 翻訳者:前田君江 )
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