聖マリアカトリック教会司祭殺害の少年に減刑なし
2007年10月05日付 Yeni Safak 紙

最高裁判所第1刑事法廷は、トラブゾンで聖マリアカトリック教会司祭アンドレア・サントロを銃殺した罪で起訴されていたO.A被告に対し、トラブゾン重刑裁判所の求刑通り18年10ヶ月の懲役を言い渡した。最高裁判所第1刑事法廷で行われた裁判の上訴審で判決が言い渡された。

■決定に変更なし

地方裁判所は、O.A被告に対し「計画的殺人」、「無認可の銃器所持」、および「公共の安全を故意に危険におとしめた」罪で合計18年10ヶ月の懲役を求刑していた。しかし、O.Aが事件当時18歳未満だったことから減刑が検討されていた。

トラブゾンの聖マリアカトリック教会司祭アンドレア・サントロは、2006年2月5日、教会で銃撃され死亡した。治安当局の捜査により殺人容疑で逮捕されたO.A(16)被告は、出廷した裁判所により勾留を命じられていた。

■減刑を期待していた。ヨーロッパ人権裁判所に訴える。

O.A被告の父ヒクメト.Aは、判決について「ヨーロッパ人権裁判所に訴えたい」と話した。ヒクメト.Aは、会見を自身が経営する仕事場で行い、「このような判決は予想していなかった。減刑を期待していた」とも話した。さらに然るべき場所に訴えると述べ、「できることはすべてやる。弁護士を非難するつもりはないが、今回は消極的だった。ヨーロッパ人権裁判所に訴える」と話した。

O.A被告の兄アルパスラン.Aも、最高裁判所が求刑通りの判決を言い渡したことについて「私たちが期待していたのはこのような結果ではない。国家が下す判決に痛みは伴わないはずだったが、実際は痛みが伴った。罪を犯したとき、(O.Aは)15歳だった。私たちは彼の権利を求めていく。何であれ、できることはやる」と話した。さらに、判決を非常に残念に思うと述べ「O.Aはかけがえのない存在だ。本人とも話した。私たちより先に、判決について聞いていたようだ」と話した。

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参考記事:2006年05月15日付Hurriyet紙 聖マリアカトリック教会司祭殺害事件、今日初公判(Hurriyet紙)

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:12083 )