ナーテグヌーリー:「宗教の名を借り、悪業にいそしみ迷信を広める者どもがいる」
2007年10月02日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】アリーアクバル・ナーテグヌーリー・革命最高指導者査察事務所長は、社会に迷信崇拝や邪教信仰が起こっていることに警告を発し、次のように述べた。「宗教、ヴェラーヤト〔預言者亡き後、イマームが社会の後見人を務めること〕、コーラン、そして時のイマーム〔お隠れ状態にある第12代イマームのこと〕の名を借り、悪業にいそしみ迷信を広めている者どもがいる。」

ISNA(イラン学生通信)によると、アリーアクバル・ナーテグヌーリー師はエマーム・ホメイニー廟で行われたラマダーン月の徹夜礼拝の行事において、イスラームの法規定が時代遅れとなって廃れることはないということに言及し、こう付け加えた。「イスラームの諸法が時代の流れに影響されないのは、これらの法規定が人間の本質に基づいて編纂され、理性と英知をよりどころとしているからである。例えば、『正直は善、嘘は悪』という誰もが知る倫理規定が我々にはある。人間は生来正直である。しかし、時に誤った教育によって本来の性質を失うことがある。」

(中略)

同師は、社会に迷信崇拝や邪教信仰が起こり広がっていることについて次のように警告した。「残念ながら近ごろ、イスラーム教、預言者とその一族、時のイマームへの敬愛、そして精神性や形而上学的問題の名を借りて、人々の感情、特に女性の感情を悪用している者どもがいる。これらの問題はどれもイスラームとは関係がない。よって私は、このことを国民に認識してもらうため、イラン国営放送にこの議論を国民にむけ放送することを要望したい。人々、特に女性の中には、不信心で欲情にふけった一握りのぺてん師に引っ掛かっている人がいる。これらペテン師たちは悪業にいそしみ、宗教、ヴェラーヤト、そしてコーランの名を悪用している。」

ナーテグヌーリー師は「外国の敵どもがこの問題に関わっている」と推測し、「この迷信崇拝の裏には、言及することがはばかられる怪しげなな問題が存在する」と述べた。

体制公益判別評議会の委員を務める同師は、これに関する(ハーメネイー)革命最高指導者の警告にも言及し、次のように述べた。「ムスリムは賢くあらねばならない。そして迷信を広めているのが精神を病んだ一部の者だということを知らなくてはならない。」

同師は、利己的な人間が人々の感情を悪用した事件にいくつか触れたうえで、「これらの事件の一つで、ある者は、時のイマームに数珠をもらい、それで占いをしていると言っていた。逮捕されそうになったとき、その弟子たちは短剣や刀を手に、この者を守ろうとしていた。我々がコーランを目の前に置いても、この者はコーランを読みあげることもできなかった。」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:白峰侑子 )
( 記事ID:12085 )